パザ日誌

2002年12月31日(火)

2002年の終りに

えぇ、2002年が終わろうとしています。
去年に起こった信じられないテロを受けて、世界は緊張を増してきました。もちろんあのテロから始まった訳ではなく、その原因も単純ではありません。
あのテロの後のひろ先生の講演会では、「次にイラク、そして北朝鮮へと向かうだろう」なんていう話しもありまして、内心イラクはあっても北朝鮮はないだろう……なんて思いながら聴いたものですが、まさに今そういう状況になってきてる訳です。

今年の年賀状は人工衛星から撮った夜の世界地図の写真に"PEACE"と書いて出しました。世界の大陸で明るく光る所、そして明かりもなく真っ黒な所。勿論明るい所が幸せで、暗い所が不幸と単純には考える事が出来ません。その辺りも含めて、今年は「平和」について改めて考える年にしたいなぁと思った訳ですし、そして世界の「平和」を祈る気分で2002年の年賀状を出しました。ただ、状況はまったく平和には向かって進んでいません。むしろ今までとは違った遠い国の話しではなくて、日本のごく近くで戦争が起こりうる可能性も確実に高くなってきています。平和ボケと言われるこの国でも、相変わらず脳テンキなボケっぷりの裏では、無意識の内にちょっとづつそういう可能性を感じつつあります。実際ボクも何度か戦争の夢を見ましたし、pazapの練習終りに生野さんと話してたら、生野さんもやっぱり戦争の夢を見たとの事でビックリしたりしました。

そんな事を書いてると今、別段興味の有る訳でない紅白で、さだまさしさんが唄っております。今年は1度もコンサートに行く事ができなくて残念だったのですが、そのさださんが毎年長崎で行っている平和を考えるコンサートで良く言っている言葉に、「あなたの一番大切な人を守る事から平和を考えよう」みたいなのがあります。アフガニスタンでも、パレスチナでも、チェチェンでも、インドでも、戦争によって落とすかけがえのない光り輝くささやかないのちが、あなたの一番大切な人のいのちと同じだという想像力を持って考えてみようというメッセージですね。本当にこういう想像力を少しでも考えられる2003年に成る事を心から祈ります。そしてもうすでに争っている国々、民族も平和に肩を抱きながら素晴らしい音楽なんて一緒に聴く事ができるような、そんな年にちょっとづつでも近付く2003年でありますように。こころから祈りながら、新しい年を迎えたいと思います。そして、こんな拙い文章を読んでくれている皆様にも、素晴らしい1年が訪れますように……。

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