パザ日誌

2004年03月22日(月)

惑星

昨日はpazapの練習でスタジオに入ってたので、その時間に放送されていたN響アワーをヴィデオで見ました。

「組曲」をテーマにした放送だったんですけれど、そのなかで最近話題のホルストの組曲「惑星」からも3曲ばかりピックアップされてまして、久しぶりに改めて聴いてみて、良い曲だなぁ……となんとも言えない思いにかられておりました。うちには親父が持ってたクラシックのレコードが何十枚かあったんで、それを聴きだしたのがボクがクラシック・ファンになるきっかけだったんです。でも、自分で初めてクラシックのレコードを買ったのが、恐らくこのホルストの「惑星」だったと思います。1800円くらいの安いやつで、ジャケットは地平線に夕日が沈んで暗くなってるんですが、まだ赤い夕焼けもちょっと残ってる感じの、なんとも情緒的な写真だったと記憶してます(まだ実家に残ってると思うんですけど)。

中学生の頃のボクは宇宙に興味があって、これは松本零士の影響とかが大きく関係してるっていうのもあるんでしょうけれど、田舎だったのでちゃんと空が身近にあったのが一番大きかったと思います。天体望遠鏡なんか買ってもらって、月や星を見てたり、初めてのスペースシャトル打ち上げとかがあったりで、大宇宙に思いを馳せていた訳です。そういう中だったので、ボクが一番にホルストの「惑星」を手に取ったのも自然な感じだったんじゃないかと、今になって思えばそう思うのです。

当時はこの惑星を聴きながらも、遥かなる大宇宙を連想していたと思うのですが、今日あらためて聴いてみるて、まぶたの裏に写るのは、遥かなる大宇宙なんかじゃなくて、ボクの故郷の風景だったのが笑えました。まぁ、この地球っていう惑星も、大宇宙の中のひとつの存在に過ぎないんですけれど。

そういえば、今日も放映されてました「惑星」の中の「火星」は変拍子(5拍子)なんですよね。まだストラヴィンスキーとかに出会う前だったんで、自分で初めて買ったクラシックのレコードが、初めて買った変拍子のレコードだったっていうのは、なかなか嬉しいものですね。ちなみに、その前から家に有ったレコードで変拍子は、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」だったです。何故かポピュラーな曲の変拍子は5拍子であるというのは面白いです。

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