パザ日誌

2004年05月08日(土)

悲劇

図書館に行って、読み切れてない本2冊の継続手続きをして来ました。読み切れてない本があるにも関わらず、やっぱり更に本を1冊追加してしまうという浅ましさ(苦笑)。借りたのは「ノラや」(内田百閒/中公文庫/ISBN4-12-202784-5)。それからCDはエリック・サティのオーケストラ作品、交響的劇作品「ソクラテス」(東芝EMI/TOCE-9821)と、「特選!!米朝落語全集第三集」。

米朝師匠のは「不動坊」と「天狗裁き」。「天狗裁き」は初めて聴く噺でしたが、寝てる時に夢を見ていなかったのにも関わらず、次々に「誰にも言わないから、何の夢を見てたか教えてくれ」と言われ続ける男の悲劇です。同じパターンの繰り返しなのですが、それが逆に笑いをさそう面白い噺でした。

悲劇といえば、今読んでいる安部公房の本「水中都市・デンドロカカリヤ」(安部公房/新潮文庫/ISBN4-10-112107-9)の中に入っている「

闖入者
ちんにゅうしゃ

は面白かったです。といっても落語みたいな悲劇じゃなくて、いきなり男のアパートへ9人の知らない人々がやってきて、部屋を乗っ取られるという話なんです。男がここは自分の部屋だ! と権利を主張しても、すべて「じゃあ民主的に会議を開こう、ここは私たちの部屋ですね、意義無し」と言う様に多数を盾に決められてしまって、すべてを乗っ取られてしまうという、なんか不条理な悲劇です(でもかなり喜劇的な読み方も出来そうですが……)。

話変わって、ちょっと前の話になりますが、セール中だというので、5月4日に久しぶりにJoe’s Garageへ行って来たのですが、ZappaもののDVDとかブートものを見てたら、欲しいのばっかりで頭が痛くなって来て(笑)、結局何も買わずに帰りました。ちょっと眼の毒でしたです。これもちょっとした悲劇ですよね(笑)。

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