パザ日誌

2004年09月15日(水)

風習

掃除機が壊れました。

正確に言うと蛇腹のホースがダメになったのです。掃除をしてたら、古くなったTシャツを切って作ったウエスを、うっかりと掃除機で吸い込んでしまったんです。ボクが掃除なんか始めるとこのザマです。所詮Tシャツみたいな薄い布切れだと思って、パワーを最大にして吸い込んでやろうなんて考えたのも事態を悪化させたのでしょう。ホースの中心部で完全に詰まってしまって、前にも後ろにも動かないのです。

ネットで調べたりもしたんですが、「乾電池を何本か入れて、その重みでだしたらいい」とか、「水を入れてはどうか」と言うものがあったんですが、そういうので取り出せる範囲をゆうに超えておりまして、もうどうしようもない感じでした。ちょうど詰まった部分が膨れて、蛇が卵を丸呑みにしたような感じです。こうなりゃダメもとでと、水なんかを入れてみましたけれど、やっぱり無理でした。

しょうがなくて、最後の手段で蛇腹部分の配線が通ってない部分を破って、そこから布を取り出しました。これ、ビニール・テープかなにかを巻けば、また使える様になるのかなぁ……。多分、ホース部分だけ買うくらいだったら、新品が余裕で買えるという、高度経済成長やバブルが過ぎて不況まっただ中の折でも、なんか大量生産大量消費なおバカな先進国の病的な金銭感覚になってしまいそうだったので、格好悪くてもテープでとめて使ってやる! と誓ったのです。いや嘘です。お金がないのです。それは、これから宅配便の人が代引きで届けてくれるCDが来るからです。

ひっかきあつめて、なんとかCD代金を都合して、おつりが無いように玄関に準備して待ってたのですが、思ったより遅くなりそうだったので、思わず掃除機なんかかけだしてしまったんです。そうだ、宅配便のせいだ、掃除機が壊れたのは。そういう事にしておこう。

いや、それで、ホースに水を入れてしまったので、また使うには乾かさないと行けないと思って、玄関先に立てかけて乾かしてたのです。やっとこの掃除機騒動が終わったとたんに、まるで台本通りに舞台の上手から登場した宅配やさん。ちゃんと音響スタッフがいいタイミングで「ピンポーン」と効果音を入れます。まさにあと1秒早くても、1秒遅くてもいけない絶妙なタイミング。CDにしてはちょっと大きすぎるんじゃない? っていう段ボールを持ってきてくれたのですが、何か申し訳なさそうに帰って行かれたのは、玄関先に掃除機のホースが立てかけてあったからでしょうか? 京都の風習では、嫌な客が来た時に、玄関先に反対に向けたホウキを置くのだそうですが、それの現代版と思われたのかも?

「通常6〜8日以内に発送」なのに、予定を過ぎてもいっこうに届かないナンカロウと、「通常3〜5週間以内に発送」なのに1週間以内で届いてしまったナンカロウ。なんか複雑な気持ちです。しょうがないので、鏡に向かって喜怒哀楽をひととおり表現してみましたけれど、この感じは表せませんでした。

で、届いた方のナンカロウのCDを聴いてみました。……と言っても、5枚組なのでランダムに数曲聴いてみましたが、最高にボク好みでした。これは凄い! Amazonのサイトのレヴューでは

これは「むずかしい」音楽で、耳に快くはなく、整然とした感じではないので集中力も要求される。

なんて書かれていたのですが、もの凄く耳に心地よいんですが。これはどうした事でしょう。集中力が要求されるとも思わないです。BGMにも出来ますよこれ。いやぁ、これは値打ちある買い物でした。ちょっと高かったですけれど、5枚組だと考えると安い位のものです。しかも内容がこれなら(勿論、万人受けするとも思いませんが)。結構たっぷりとしたブックレット付きなんですが、英語がプアなミーとしましては、アンダースタンドするのにヴェリーロングタイムかかりそうです。翻訳してるサイトとかあったら嬉しいのになぁ……。

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