パザ日誌

2004年12月21日(火)

聖なる夜

川で洗濯をした後、山にしば刈りに出かけていたせいで、すっかり更新が滞っておりました。そろそろ海の幸も食べたい頃なので、来週からは、子供達にいじめられているウミガメでも居ないかと、海岸沿いを探しに出かけるのですが、それにあたっては、開けては行けない箱を絶対に開けないという試練に、打ち勝つだけの忍耐力を養っておく必要に迫られております。最近ではこういう時には、そういう裏技が「伊藤家の食卓」で放送されていたという情報がないか、Googleで検索するのが常識となっておりますが、そこは敢えて情報テクノロジーによって解決するという安易な方法は避けて、先人の知恵である「子供電話相談室」でのアドヴァイスを乞う事にしました。だから、今からは、このおっさん声を子供の様にするためのハウツゥを、さしあたってGoogleで検索してみたいと考えている所であります。

そういう本日は、京都では姉妹工房。いや、これでは由紀さおり安田祥子姉妹が、トルコ行進曲を歌いながら茶碗とかを作ってそうです。誤変換。終い弘法です。今年最後の東寺の弘法市が行なわれる日。そして全国的には冬至です。これまた「とうじ」つながり。1年中で夜が一番長いという日ですね。昼間が一番短い日という人も居ますが、違います。夜が一番長い日が正解です。聖なる長い夜が始まるのです。そう、今日は聖ザッパッパ・デイ。我が敬愛するフランク・ザッパ御大の誕生日であります。この長い夜に御大の曲を聴くかと言えば、実は今聴いているのはマリーンのアルバム"What’s New?"だったりします。チック・コリアの名曲「スペイン」が1曲目に入っているアルバムです。マリーンの「スペイン」を生で聴きたいなぁ……という事で、今年のクリスマスもマリーンのクリスマス・コンサートに行く予定です。そして、その前までは、ザッパッパ・ディのプレゼントにと貰った東京ザヴィヌルバッハの"a8v"を、居眠りしながら聴いておりました。ザッパを聴かない聖ザッパッパ・ディ。それでもいいのです。もうボクの中ではフランク・ザッパは肉体を持ったフランク・ザッパではなく、もっと時間と空間を超えた、普遍的な存在になりつつあります。ゴータマ・シッダールタという肉体を持った一人の人間が、年月を超えて密教の大日如来のような、姿形をもたない宇宙意思、法身佛となったように。マリーンが"’Round Midnight"を歌いだしました。まさに静かな長い夜には絶好の選曲。この曲を聴きながら、聖なる夜の暗闇と細かな音の粒子に溶けて眠りたいと思います。

という事で壊れかけてますが、明日は梅田ガーデンシネマに「クリスマス・クリスマス」という映画のレイト・ショーを見に行って、もっと壊れて来る予定です。

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