約2年半ぶりのライヴが昨日、無事に終了いたしました。お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました!!
このメンバーでの初ライヴである今回は、pazapのライヴ史上—-ったって少ないのですが(苦笑)—-初の試み、機械の体を捨てて、生身の体で再出発をするというものでした。とはいえ、もうすでに、1年くらいはシーケンサーを使わずにスタジオに入ってますので、最近はこのスタイルが普通になっております。
で、一応メンバーの投票によって決められた、今回のセットリスト。
SEとして使ったのは、アメリカの作曲家Lou HarrisonのSimfony #13というパーカッションの曲と、ザッパが愛したエドガー・ヴァレーズの名曲『イオニザシオン』を左右に振って、真ん中にルチアーノ・ベリオのセクエンツァIXaのクラリネット・ソロを。そして、バックにはイアニス・クセナキスのHibiki-Hana-Maという電子音楽をミックスしたものでした。ボクが打ち込んだ部分までは出てたのかな? セッティングしてたので、ちょっと分りませんでした。
『くらむぼん』は、今回のライヴの為に急遽付けくわえた、台詞付きの短いフリー・インプロから始めました。5拍子のシーケンス・フレーズは、ギターの付点8分ディレイのフレーズに置き換えられました。7拍子になる辺りからは、最近はカリプソを7拍子にしたパターンを叩いてるのですが、前回のライヴでは、色々な理由からこの辺りがボロボロだったのを記憶しておりますが、今回はやっと上手い事いったって感じです。
『ひげの魔法』は、ついついテンポが走り気味になってしまう傾向がありまして、なんとか走らないように気を付けていたのですが、本番はやっぱり速かったですね(苦笑)。メンバーの皆様すみませんでした(土下座)。個人的にかなりのスランプ状態真っただ中に居まして、ライヴ数日前でも人に聴かせられる状態に無かったので—-これは謙遜でも何でもないです。事実です—-意識的にツーバス踏むのをやめてましたが、この曲ではついつい踏んでしまってました。今回唯一エンディングが派手な曲でもありましたですね。
『ボク』はライヴでは初めてやった曲です。繰り返されるフレーズは鍵盤ハーモニカに置き換えました。ギターソロ後半のポリリズム部分は、この編成ではポリリズムにはなりにくいですが、エンディングはこの編成でもしっかりポリリズム。3と4と5のポリリズムです。つまり全員ちがう拍子で演奏しておりますので、単調でずっと4拍子の曲みたいなものですが、実は難しいという曲です。
『おやまのフジー』は間奏にあったピアノ・ソロの部分をベース・ソロに置き換え。ポリリズムも無くしてシンプルな感じにしました。安心して気持ちよく演奏できますです。
『Hell Ditty』はイントロのDitty部分を無くしました。そして、この曲の中盤からフロア・タムが傾いて来ました(笑)。出来るだけフロアを叩かないようにしてたのですが、それでも2回くらい叩いてみると、更に右足に寄りかかって来て大爆笑でした。くそっ! 最後の方は右足ふとももでフロア・タムを押さえつつ、バスドラを踏むとハメに。実はスタジオではたまにある事だったので、若干なれてはいましたが。でも最後の曲で良かった。
個人的にはもの凄く楽しくて、楽しくてしょうがない! って感じで叩いてました。今までも良く「楽しそうに叩く」っていうのは良く言われるのですが、今回は特に楽しそうに叩いてたらしいですね。自分では分らないのですけれど……。いや、でも楽しかったですよ。
実はライヴ前日のスタジオ練習終わりに話していたのは、こういう音楽だからライヴハウス側に受け入れられないかもしれないなぁと、きっとそうだから、その場合はすでに決まっていた次の8月のライヴは、フリー・インプロとか好き放題やって、無茶苦茶にしてケツまくって逃げようっていう話まで半分冗談でしていたのですが(笑)、実際はもの凄く良い印象を頂いたみたいで、本当にビックリでした。いやぁ、別に人の為に音楽やってる訳ではないと常に思ってやってるのですが、評価されるっていうのは励みになるのだなぁとしみじみ思ってしまいました。勿論、ライヴハウスの方々だけじゃなくて、fujiiさんや弟ソルティまさゆき氏や、その他来ていただいたかたから、励みになる言葉などを頂きまして、本当にありがとうございました。今朝おきたら6センチ程鼻が伸びていて困りました(笑)。
これからも皆様の評価を良いプレッシャーといたしまして、楽しく音楽していきたいと思います。うちにしては珍しく(苦笑)、次回8月27日(土曜日)のライヴも決定しておりますので、またよろしければお越し下さいませ!
では最後に、ARCDEUXのスタッフ皆様、対バンの皆様、全てのお客様、本当にありがとうございました!