パザ日誌

2006年05月19日(金)

BOZO@UrBANGUILD

雨。しかも夕刻からは更に激しく。

青ッ鼻をズルズルいわせながら、新風館ヴィレッジ・ヴァンガードスタジオ・ヴォイスを立ち読み—-『プログレッシヴ・ディスコ』ってカッコいい響きですね。ダサイという意味も含めて—-した後、鼻をズルズルとかんで、マクドで軽く腹を充たして、鼻をズルンズルンとかんで、楽器屋でスティック2セットを買って、エスカレーターで店内に響き渡るくらい鼻をズルズルズルズルとかんで、木屋町三条を下がりUrBANGUILD(アバンギルド)へ。

UrBANGUILD(アバンギルド)は今月オープンしたばかりのライヴハウスなのですが、店の外に道具とかが散乱していて、まだ完成してるって感じじゃないんでしょうね。それでも中はカフェ・アンデパンダン風の、所謂『廃墟感』がありまして、完成してないっていうのも演出ではないかと思ってしまいます。アンデパンダンの元スタッフがオープンしたお店だと聞いておりましたが、アンデパンダンがライヴをほとんどしなくなってるので、ひょっとしたらアンデパンダンのライヴ部門の移転っていう感じなのでしょうか?

アンデパンダンとは違って1段高くなってるステージを見てみると、ピアノがアップライト。これ、ひょっとしてアンデパンダンに置いてあったものじゃないの? と思って、ちゃんと調律とか出来てるのかな? と嫌な予感がしたのですが、BOZOの演奏が始まると、出音とピアノの南さんの態度を見てると、やっぱり……と思ってしまいました。結果、1部の最後の曲からは完全に南さんはステージを降りてしまい、後はトリオでの演奏となってしまいました。凄く残念だったのですが、貴重なBOZO Trioの演奏を聴けるというのも、有る意味貴重な体験だというポジティヴ方向へ考え方を変えてみて、それにしてもこのトリオにしても凄すぎる演奏だったので、じゅうぶんに満足の出来るライヴではありました。

外山さんのドラムプレイを生で見るのは初めてだってちょっと前にも書きましたが、これは本当に凄くエキサイティングな体験でした。Pearlのドラムセットだったので、多分借りてるセットだと思うのですが、客席から見ると横向きにセットしてるので、手元も足元も良く見えるという非常にお得なライヴでもありました。半分以上が立ったままのプレイだっていうのは想像していたものでしたが、それにしても独創的な叩き方、それからポリリズミックな、そしてバーラインを超えまくるプレイは本当に圧巻! ベースの水谷さんがきっちりとそして素晴らしいリズムを出していても、客席ではまるで唖然としてるじゃないかっていう、つまりリズムを取って体を揺らすっていう状態じゃないっていうのは、やっぱり外山さんに圧倒されているからだと思いました。それくらい、外山さんのドラムっていうのは、BOZOのサウンドを特徴付ける重要なものであると思いました。勿論、リーダーであり、サックスの津上さんのソングライティングやプレイも素晴らしかったです。あと、M.Cも興味深かったです。

惜しむらくはやっぱりピアノという事になるのですが、これは「やっぱジャズ聴くなら、三条あがった方がいいって事だよなやっぱり……」とならないように、このハコのこれからに期待! という事に尽きると思います。残念。本当に。

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