パザ日誌


2001年12月28日 (金曜日)----すぎもとともひで

ファインダーを通すと......

テレビを見ていて、うっとうしい事は色々とありますなぁ。おせっかいなテロップとか(あれは絶対めの不自由な人のためなんて理由は通用しない)。そして、BGMです。

特にニュース中に流れると、怒りさえ覚えます。ニュースみたいな性質のものは、「演出」があってはいけないと思うのです。例え誰かが亡くなったニュースだからって、いかにも「お涙ちょうだい」な悲し気なBGMを流すのは報道番組として正しくないし、かえってシラケて逆効果です。

何年か前、あの「阪神大震災」の特集で、独居のお年寄りの特集をしていた報道番組がありました。そのラストシーンでお年寄りの男性が、住み慣れない高層マンションのベランダから、ひとり神戸の街を眺めているシーンがありました。カメラはの男性のアップから、やがて神戸の街の全体へ引いて行く。そこへBGMがながれ、ナレーションが入ってエンディング...。

流石にこれは、開いた口が塞がりませんでした。ドッチラケなのです。きっとスタッフが撮影のために、あの老人をベランダに立たせたのです。そして、まるでドラマの撮影のごとく、ヘリでそれを撮影する。どう考えてもそうとしか考えられないシーンでした。

ドキュメンタリーでそんな無駄な演出がいりますか? 全部テレビ局側の自己満足でしかないでしょう?

ただ、氾濫する音や視覚効果の中で、「ユニクロ」のCMのやりかたは上手いです。あの静かさが逆に訴えるのですね。どっちにしても、テレビでノンフィクションなんで無いのかも知れませんね。恐いです。