次のライヴのチケットを受け取りに行こうと思ったけど、まだ出来てないらしいので、久しぶりに 恵文社一乗寺店へ行きました。
一乗寺あたりは何か「京都の高円寺、吉祥寺」っていう感じでいい感じなのですが、そのなかでも特にこの恵文社は素晴らしい。本を中心にしたセレクトショップで、なかなか個性的な本とかが揃っていて、奥にはギャラリーや雑貨もあるおっしゃれーなお店です。普通の本屋(売れ筋だけをずらーりと取り揃えた所。別にそれが悪いっていう訳じゃなくて。)にはないような本がずらりと並べてあって、表紙を見てるだけで幸せな気分になれるような店ですな。こういうのが好きなひとは。
その中でいっぱい積み上げてあった 青土社の 「ユリイカ 2002年10月臨時増刊号」をパラッとめくってみる。 先日お亡くなりになられた矢川澄子さんの特集なのですが、その座談会(室野井洋子さん・知久寿焼さん・原マスミさん)があったので。その中で一番印象に残ったのは、知久さん( たま)が最近子供向けの仕事をしたりするときは一生懸命しないといけないと思っていた所、矢川さんも「子供には手抜きをしてはいけない」と言っていたという話でした。
そういえば、この前に読んだ岡本太郎さんの本でも、岡本太郎さんは子供の絵の審査の仕事は無理してでも受けたという話がありました。
岡本太郎は子供の絵が好きだった。単に好きというよりも、責任を感じていたらしい。
「オレが行かないと、うまそうな、チャッカリした絵ばかりが賞を貰って、ほんものは落とされちゃうからなぁ」
→岡本敏子著「岡本太郎に乾杯」(新潮社)より
子供に対して手をぬかないという事は、大人の責任なのでしょうねぇ。それが自分の子であれ、他人の子であれ、本気で向き合い、ぶつかりあう。ピュアな子供とぶつかりあうのは、根性いるんだろうなぁ。ボクは子供がいないのでよく分からないけど。でも手を抜いたり、本気でなかったりしたら、必ず見透かされているような気がする。ボクも歩いてたり自転車だったりすると、信号待ちの時なんか、車が来てないと無視して渡ったりしてしまう時があるけど、向かいに子供が居たりする時は絶対「無視したらダメだ」って思ってしまう。あれ? レベルが低い話ですなぁ(笑)。
でも、そんな時にでも子供は悟ってしまう気がするのです。「学校の先生やお母さんは赤信号では絶対に止まりなさいって言うのに、大人は皆無視してる。嘘つきだ!」って。 こんな些細な事からちゃんとしないといけないのかもしれませんねぇ。将来の日本、いや世界を支えるこどもたちに。でも今日も子供に本気でぶつかってない親を見かけたので、日本の将来を憂いてしまいます。
そういえば、こんな話を以前に聞いた事があります。「子供を作る20年前から子育ては始まっている」まったくその通りかもしれません。
ちょっと前にすっかり払い忘れていた自動車税(笑)を区役所に払いに行ったのですが、そのおつりに2千円札をくれやがったのです(笑・かわいそうな2千円札くん)。やっぱりあれなんですかねぇ、役所だから「2千円以上のおつりには、必ず2千円札を使え」っていうお達しが出てるのかなぁ。でも民間との違いは「2千円札が入ってもよろしいですか?」とは聞いてくれないのね(以前一回だけ2千円札でおつりをもらった時には、店員さんが申し訳なさそうにそう聞いて来たのだ。それも変な話だけど......。ますますかわいそうな2千円札くん)。
でも2千円札を哀れんでても、実際持ってると紛らわしくてうっとおしいので、早く使ってしまいたい。次に使うときは10円のものを買ったって2千円札だっ! ってことで、もうこうなれば「ばばぬき」の「ばば」を持っている気分で気が落ち着かない。......てことで、「ばば」をつかんだのは、カナート洛北地下一階の「Sweet Garden」です(笑)。 でも、「ばば」を掴ませたからか、「7番」とバニラ・ソフトクリーム(カップ入り)を注文したのに、「8番」のショコラ(カップ入り)を頂きまして、ありがとうございました、おねぇさま。きっと財布に230円ちょうどあったのにも関わらず、2千円札を出してしまったバチだと思ってそのまま頂きました。これはこれで、とってもおいしゅうございました(ただ小心者なだけだったりして......)。
さぁ、今度は誰が「ばば」を掴むのか! きっと日本中でこういう「ばばぬき」が繰り広げられている事でしょう。あぁ、悲しき2千円札!