京都は岡崎公園で開催されている、「石コロジーわぁるど2002」へ行って来ました。
久しぶりに岡崎へ行きましたが、平安神宮前に居る観光人力車の呼び込みがうっとおしいったらありゃしない。通るたびに声をかけて来て、相手をするのも嫌。あれは観光客にとっても印象悪いと思いますよ。もうちょっと何とかならないものでしょうかねぇ。もちろん興味ある観光客も居るでしょうが、そういう人たちに対して的確にアピールするものが、いわゆる「呼び込み」みたいなキャッチセールスまがいな方法しかないのか、ちょっと考えて欲しいです。もちろん、悪質じゃないし、さわやかに声を掛けてくれるし、やってる人はみんな感じ良いひとだけに、余計にそう思います。 これは京都だけの事じゃなくて、各地の観光地に共通なのでしょうね。去年の夏に行った鎌倉の鶴岡八幡宮前でも同じでした。
さて、そんな人力車兄ちゃんをかわして、行って来ました「石コロジーわぁるど2002」。
目的はもちろん讃岐産の石「サヌカイト」で造った楽器の演奏会です。演奏者はサヌカイトの産地、香川県がご出身のサヌカイト奏者(正確にはマリンバ奏者、サヌカイト奏者、邦楽打楽器奏者)の 臼杵美智代さん。ボクの好きな作曲家 三木稔さんの作品もよく演奏されていて、一度生で演奏を見てみたかった人だったのだ。今回のイヴェントは京都府石材業協同組合の主催の「石」をテーマにしたもので、イヴェント会場の公園内の野外に小さめの特設ステージが作ってあって、サヌカイトで作った石琴が一台セッティングしてありました。
サヌカイトの演奏は短いプログラムが3回あったみたいで、ボクが見たのは最後のステージとなる3時半からのステージでした。こういうイヴェント向きの選曲で、親しみやすい「紅葉」「ふるさと」「大きな古時計」「金比羅ふねふね」など。アンコールは「It's a small world」でした。
叩くバチは、マレットを4本(片手に2本)持つマリンバなどで一般的な感じが主でしたが、先に円柱型の木が付いたものも1曲で使ってまして、これは1本ずつでした。曲の合間にあるM.Cの方とのやり取りでは、プラスティックの素材のバチも用意してありましたが、今日は使っていませんでした。地元では「カンカン石」と呼ばれているだけあって、金属的な鉄琴のような音で、野外のイヴェントという環境でも良い音で気持ちよかったですね。後ろでクソガキ......いえ、お子さまが(笑)騒いでたりしましたが、全然気にならずに音に集中できました。 まぁ、ボクの方のコンディションも良かったのでしょうが(素晴らしい演奏があっても「こらガキ! しばきまわすぞ!!」と思う時もありますからねぇ)。
写真でも分かると思いますが、この楽器は他のマリンバとかのように、表面が平らな訳ではありません。それに形もまちまちで、演奏するのは結構大変じゃないかと思います。山になっていたり、石と石の間も広そうだし、これを叩きこなすのはそうとう大変でしょうねぇ。先の丸いマレットだと、まだ叩きやすいのでしょうが、円柱型の木のバチで演奏してる時は、先が楽器に対してまっすぐでなくて、斜になっている感じ(内股なかんじ)で演奏されてました。最後の方は左手だけはまっすぐになっていたりした時もあったので、おそらくコツみたいなのもあるのでしょう。バチの当て方でも音色は変わるでしょうし。
ホントは三木稔さんの曲とか聴けたら幸せなのですが、そういう訳にはいかないでしょうし、それはまたの機会を楽しみにするとしましょう。そう言えば臼杵さんはオメデタだそうで、しばらくは演奏どころじゃなくなりそうですが、また活動を再開されたら聴いてみたいなぁと思いました。
あと会場をひととおり見てまわったのですが、コーヒー豆を大きな挽き臼で挽かせてもらえるコーナーがあったので、ボクも参加させてもらいました(あ、この写真に写ってるのはボクじゃないです、念のため)。挽いたコーヒーは袋に入れてもらって、貰えました。石で作った自転車があったりして面白かったです。 社団法人シャンティ国際ボランティア会という所がアジアの手芸品の販売をしていまして、パンフレットを貰って見ていたら、 チベットのアカ族やラフ族の口琴(木の口琴で、アイヌの「ムックリ」みたいなタイプ)が500円とあったので、尋ねてみたところ、今日は持ってきてないという事でした。残念。
それからこの公園のとなりの京都会館の裏を通りかかったら、
プリンセス テンコーのトラックが3台停まっておりました。さぞ凄いイリュージョンが繰り広げられたのでしょう。しかし、これは何に使う物ナノダ???