パザ日誌


2003年3月28日 (金曜日)----すぎもとともひで

6Stroke Roll

今日はドラム道場の日だったので、関大前まで。今回の課題曲は(課題曲といっても、毎回当日初見で叩くのですが)Sonny Emoryの曲でした。16Beatのフュージョンという感じでして、出だしが6ストロークで始まる曲でした。
6 Stroke
お決まりの定番パターンなのですが、実はボクはこの6ストロークにはとっても思い入れがあるのです。

あれは二十三歳の頃......(遠い目)、いや、そんなたいそうなもんじゃないんですけど、ギターからドラムに転向しようと思ったキッカケが、この6ストロークだったんですよ。京都での「菅沼孝三ドラムクリニック」を初めて見に行った時に、この6ストローク・ロールのレクチャーがあったのです。ボクがドラムに興味を持ったのは中学生の頃で、本に載っていたオフコースの「さよなら」のバンドスコアを見て、家で手で足とかを叩いて練習したり、それを学校の音楽準備室にあったドラムセットで叩いてみたりとかしたのです。実はその頃の知識で二十三歳まで来て、目の前でプロのドラマーが叩く6ストロークに衝撃を受けたのです。つまりボクはある程度「ドラム」という楽器を理解してたつもりだったのですが、実は「井の中の蛙」状態だったのを太平洋を目の前にして初めて気付いたと言う感じでした。ははははは。はっきり言ってボクは「ダブルストローク」というものを知りませんでした。本当に恥ずかしい話しですが。

ドラムの事をよく知らない人は「ダブルストローク」と言われてもよく分からないかもしれませんが、「ダブルストローク」っていうのは、簡単に言うと片手で二打叩く事です。普通に一打叩くモーション中に二打叩くので、色々と細かい事が出来ておっしゃれーなかっちょいいパターンとかオカズとかを増やす事ができるのです。そういうのを目の前で見て、「これ(6ストローク)を絶対に叩ける様になりたい!」と思ってドラムを練習しはじめたのでした。いやぁ、ドラムは奥が深いっす。

6ストローク・ロールっていうのは二つのシングルストロークと二つのダブルストロークで構成されていて、大体シングルストロークの部分はフォルテッシモで、ダブルストロークはピアニッシモになります。上の譜例では3拍目の6連符が6ストロークで、6ストロークの定番です。手順は「右・左・左・右・右・左」になります。勿論これだけじゃなくて、あと5パターン位考えられて、この応用だけでドラム・ソロをやる事も出来るとっても便利なものです。そしてこういうのはドラムの打ち込みとかする時にとっても便利なので、打ち込みとかしてる人は知っておくと色々と使えるものですよ。ポイントは実際に叩くにも打ち込みもダブルストローク部分を小さな音にする事ですね。打ち込みの場合はリムショットのかかってない音色にします。リムショットの音色でヴェロシティを小さくしてもそれっぽくはなりません(勿論それをねらって敢えてするのなら別ですけれど)。逆にフォルテッシモはリムショットにします。

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