パザ日誌


2004年7月 9日 (金曜日)----すぎもとともひで

ヒゲミボ@カモロック2004

矢追純一という人に対して、うさんくさいとか、逆に凄い人だとか、色々と言う人が居ると思いますが、ボク個人としましては、まったく何の感情も持ってません。何故なら、矢追氏の生い立ちも知らないし、UFO番組も見た事が無いからです。まったく知らない人に対して、憎しみも愛情も、愛しさも切なさも、勿論心強さも(笑)持てる訳がないのは当たり前の事です。

今日は京都クラブメトロという元気のいい、でもココはいわゆるクラブなのか、はたまたライヴハウスなのか、よく分らない場所へ初めて行ってきました。Kamogawa Rock Festival 2004というイヴェントを観に行ったのです。目的は日をまたいで、深夜1時すぎからライヴを行なう、ヒゲの未亡人(岸野雄一+ゲイリー芦屋)を観るためです。

間違いなく終電がなくなる時間なので、車で丸太町の川端まで。寄り道をしたら、予定より遅くなって、会場に着いたのはもうすぐ日付が変わりそうな時間でした。京大病院の近くにコイン・パーキングを見つけて駐車して行ったのですが、夜間は1時間100円という事で、これはタクシーで帰るよりは、というか、電車の片道代くらいで済みそうで、安あがりでラッキーでした。

京阪電車の丸太町駅に降りて行く、ちょうどShop99の下あたりにクラブメトロがあるのです。ここは18歳未満は入場できなくて、入り口では年齢が確認できる身分証明を提示して中へ。夜7時からライヴは始まっているので、会場内はもうかなりの人が入っていました。というか、初めて行ったのでステージがどこにあるのかさえ分らない状態でした。

人ごみの中をちょっとづつ進んで行くと、だいたい1時間押しでステージは進んでいるようで、タイムスケジュールでは本当はもう終わる時間の矢追純一さんのステージが、多分始まってそんなに経っていない頃だろうなぁという感じでした。このイヴェントの出演者を見たときに「矢追純一」という名前をみて、きっとバンド名だと思っていたのです。アングラ系のバンドでありそうでしょ、何かこういう名前。でも、本物の矢追氏のトークライヴだとは、企画した人は凄いなぁと思いましたですよ。

ステージは入り口から入ったら、1番奥の方にあるんですが、そのステージは転換中で、矢追氏はステージとは反対側の、P.A席の下のあたりのDJブースっぽい所で話をされてました。後から入って行ったので、後ろで喋る矢追氏の目の前で聞いていましたが、喋り方が何となくロンブーの敦っぽい感じがしましたです。なんせ、先に書いた様に、まったくの予備知識ゼロですから、顔を見たのも初めてだったです。日テレ時代には徳光さんより先輩になるという事なので、そこそこなお歳なのでしょうが、それにしては若い感じがしましたです。

内容はいきなりUFOの話じゃなくて、UFOに関心が向かうきっかけとかから話されてまして、11P.Mを担当してた頃の話とか、結構面白かったです。基本的に話上手なんですね。で、後半はスクリーンにUFOの映像を映し出して、それを見ながら解説などをされてましたけれど、ボクが居た場所がスクリーン側で、しかもなんせ人が多くて身動きがとれないので、映像はほとんど観る事が出来ませんでしたです。UFOが映し出されたりすると会場から「ウオー」とか、そういう声が上がるのですが、なんせ何も見えないので、何がなんだかよく分りませんでしたです。

で、その後geronimo bloodというバンド約1時間ありまして、ヒゲミボが始まったのが2時を過ぎてたのでしょうか。ステージ転換の間に、なんとかステージの側まで移動する事が出来まして、近くでヒゲミボのライヴを初体験する事が出来ました。ヒゲの未亡人というのは、ゲイリー芦屋さんのピアノをバックに、ヒゲを生やした未亡人「ゾラ」に扮した(?)岸野雄一さんが、語り歌うというスタイルです。曲の間を語りで繋いで、全体をひとつのエンターテイメントな作品として、ミュージカル調に仕上げるやり方は、去年の造形芸術大学の学園祭で観た、岸野雄一とフォルティ・タワーズもそうで、ボクもいつかはやりたいスタイルです。地元ネタも織り交ぜて、女言葉で語る岸野節に、会場は爆笑で、特に女性の方にウケてたような印象を受けました。それでも、岸野さんが伝えたい事は、ファンタジーにコーティングして、きっちり伝えている所はさすが。そして、生で「三十路の小娘」も聴く事が出来て、大満足でした。

さらに後には観たいステージがあったのですが、流石に明日の予定もあるので、ヒゲミボが終わるとそそくさと退散。でも、もう3時を超えてるのでした。夢の様なステージを噛み締めつつ、4時半頃に就寝。そして、すっかりと寝坊してしまうのでした(苦笑)。やっぱり、歳でしょうか......。

そうそう、秋にはまたメトロで、今度はフォルテ・タワーズで登場という事で、これは絶対に行かねば!