大晦日という事で、今年の総括といきたいところではありますが、なんせ今月前半の事も忘却の彼方なので、今年前半の事なんて覚えてる訳もないので、なんとか覚えてる事を記憶からひねり出してみたいと思います。
2006年の見出し一覧を見ながら振り返ってみますと、佐世保バーガーを初めて食ったのが1月だった模様。今では京都にもログ・キットがあるみたいですが、もう1年経つんですなぁ。モーツアルトとショスタコの記念年だったので、色々とプログラムにも登場して、実際に今年1年でショスタコの11番と7番を生で聴きました。武満徹の没後10年の年でもあり、これまたオール・タケミツなプログラムを岩城宏之さんの指揮で聴いたのが2月でしたが、岩城さんがお亡くなりになったのも今年でありました。
3月にはpazap初の大阪ライヴで、弟のバンドSalty Dogと初競演。赤毛のアンのヴィデオを借りて見たりしたのも今年でしたが、そういえば、今月は去年に引き続き同志社女子大学の音楽科のコンサートにも行ってきました。去年はマーラーの1番ですばらしい演奏でしたが、今年は『幻想交響曲』だという事で楽しみにして行った訳です。幻想交響曲の後半はかなり楽しめましたが、前半はとある理由でまったく楽しめませんでした。これに関してはアンケートに直接書いたので、ここでは言及しませんが。それはともかく、このコンサートで1番面白かったのは、三善晃氏の合唱曲。中原中也の詩----『たま』の曲で石川さんが使ったのと同じもの----を使った曲なのですが、これが三善晃調ですばらしかった。赤毛のアンの曲を思い出して、三善ワールドに浸れました。思わずこの曲のCDを買おうと思ってアマゾンで検索したくらいです。来年の目標は三善晃作品のCDを買う事かな......。
5月には横浜・東京・千葉に車で行ったのですな。うみほたるとか行ったなぁ。アンジェラ・アキは六本木ヒルズと夏に鷲敷で見たのと、岸野雄一さんのワッツ・タワーズもゴールデンウィークに秋葉原で見て、10月に京都でも見れました。西部講堂ではスパンクハッピーも見れたし、京都の電子音楽レーベル、涼音堂のライヴでFiroのライヴを見たのも印象深かったです。6月にはデートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデンのライヴを大阪で見ましたなぁ。凄かった。ポリリズムの嵐も凄かったけれど、最後の『ミラー・ボールズ』もしびれたです。
生楽器オンリーでのライヴを1年近く続けてきたpazapからベーシストが脱退したのをきっかけに、また打ち込みでのライヴを再開したのは7月のライヴから。その為の環境作りのためもあって、MacBookを購入。ableton LiveやCD-Jを買ったり、ProToolsを7にアップしたりBattery3にアップしたり、Intel Macの環境を固めていったのも今年。その代わりにPM G4やMIDIインターフェイス。さらにはMU80やMU500にコンプなどを手放したりもしました。
pazapのライヴは5回。最悪なライヴもありましたが、全体的にはいい感じに楽しめたと思います。これは本当に聴いてくれた人や店のスタッフさん達に大感謝でございます。ありがとうございました!
今年買った新譜CDで個人的に1番良かったのは、やっぱり1番聴いている曲だという事になると思うので、坪口昌恭トリオの"Radio-Acoustique"でしょう。本当に素晴らしい。特にSoraのミックスした曲は美しすぎて、坪口さんが落涙したというのもうなずけます。今回の帰省に持ってきたCDにも勿論入っていて、昨日は四国に上陸してから聴いてました。今回他に持ってきたCDは、これまた坪口昌恭さんのソロ・アルバムで"Vigorous"。あとは菊地成孔とペペトルメント・アスカラールの『野生の思考』。それからマイルスの『ネフェルッティティ』の4枚です。菊地さんのはサインが入ってるので、CDを聴こうとするとエンジェルという香水の香りがしていい感じです(今も横にあるので、ほのかにエンジェルの匂いがするのですが)。内容も素晴らしくて、"Radio-Acoustique"と並んで今年のベストにしたいくらいです。サックスとハープのデュオ曲があって、これを昨日は繰り返し聴いて帰ってきました。
新譜CDにこだわらなければ、今年1番聴いたアルバムは東京ザヴィヌルバッハの『クール・クラスター』です。今日も何回か聴いてました。何度聴いても飽きないくらい素晴らしくて、飽きない度はティポグラフィカと並ぶくらい、ボクの中では理想的な音楽です。東京ザヴィヌルバッハのライヴが主催者側の都合で中止になったのは今年だったけ? 来年は生で体験したいなぁ。
......などと、ダウンタウンを見ながら書いてるうちに、もう今年も50分くらいになりました。それでは今年はこのへんで。今年もここを読んでくださった皆様、ありがとうございました。良いお年をお迎えください。