パザ日誌


2007年9月 9日 (日曜日)----すぎもとともひで

公衆電話

9月に入りまして、次回ライヴの詳細が分かってまいりましたので、ライヴ情報のページを更新しております。

今回のライヴはちょっと遅め、20時スタートのライヴでして、うちの出番は2バンド目となっております。おそらく20時40分くらいのスタートになるんじゃないかと思われます。土曜日の夜という事ですし、是非足をお運びくださいませ!


さて、先日の事ですが、うっかりと携帯電話----PHSです。先のライヴの日より京ポンからAdvanced[es]に機種変しております----を持たずに外出。家に電話するのに公衆電話を探して、本当に久しぶりに公衆電話から電話をかけました。電話ボックスは街からすっかり姿を消しておりますが、よくコンビニの前にあるような、緑の電話だけがハコに入っていて、前に透明の扉があるようなヤツはまだ健在のようで、それを見つけてかけたのです。小銭入れから10円玉を8枚くらい探し出して。

で、ふと気付くと、その公衆電話っていうのが、ボクが18年くらい前に京都に出てきて、初めて1人暮らしをした部屋の向かいにある電話だったのです。学生向けの6畳一間のアパートで、風呂無しトイレと台所は共用。18年前って言っても、もうすでにそういう所は主流ではなくて、みんなワンルーム・マンションみたいな所に住んでいたのでしょう。そこに住んでいるのはボクだけでした。家賃は1万5千円だったと思います。

携帯電話なんてまだ無い時代でしたから、電話なんてありません。ボクに電話をかけるには、大家さんの家に電話をかけて、呼び出してもらうっていう、昭和なスタイルでした。そして、こちらから電話をかけるときには、勿論公衆電話という事になりますので、アパートの出口を出て、道を隔てたちょうど向かいにある公衆電話に、10円玉を何枚も握りしめて行ったものでした。そして、その公衆電話が今回かけた電話だったのです。

その部屋には、結局5ヶ月程しか住みませんでしたけれども、田舎者が都会に出て行って始めて暮らした場所ですので、色々な思い出があります。かなりしんどい思いもしましたが、そこは若さで押し切ったという所でしょうか。(本当は代替わりしてるのかもしれませんが)ここの公衆電話の受話器を何十年ぶりかで握った瞬間、ふと周りを見渡してこの5ヶ月の事が頭を駆け巡り----実際は1秒くらいの間でしょうが----懐かしいというよりも、何か変な気分になったのでした。

初心を思い出すために、この公衆電話から電話するっていうのも、たまにはいいのかなぁ......とか思ったりしました。あの時の自分に......と書くと格好良すぎますね(恥)。

ちなみに、当時住んでいたアパートは建て替えられていて、昔の姿ではありませんでした。