国道195号線を行く 徳島県と高知県の県境 アンパンマンミュージアムの駐車場の看板 アンパンマンミュージアム 道の駅のあたりから 屋上にアンパンマンがちょくちょく姿を現します ミュージアムの中 ここにもスタンプラリーが かびるんるんと戯れる娘 やなせたかし先生 絶品のぶっかけうどん。なんと限定で1杯100円! しかも餅つき!! JR高知駅前でアンパンマン電車発見! 夕食はひろめ市場へ 日本三大がっかり? レトロな『はりまや橋』 土佐電氣鐵道の電車。こちらも高知駅前 初めて見たブックオフカフェ
今回の帰省での最大のイヴェントはアンパンマンミュージアムへ行く事。
アンパンマンミュージアムといえば、今までにも2度行った事がありますが、それは横浜の横浜アンパンマンこどもミュージアムで、今回行くのは高知県香美市にあるアンパンマンミュージアムです。
高知県はアンパンマン大国で、それは作者のやなせたかし氏の出身地だからです。このミュージアムが横浜のように市内の中心部ではなく、山間に作られたのは、この場所こそがやなせ氏の故郷だからです。にもかかわらず、当初年間10万人の入場者を想定していたのが、開館49日目にしてこの目標を達成したというのですから、アンパンマン人気は凄いですねぇ。
我が故郷牟岐町からアンパンマンミュージアムへ行くには、一般的に2つのルートが考えられます。1つはうちの町を通る国道55号線をそのまま南下、宍喰を超えて高知県へ入り、室戸を経由してさらに55号を西へ。高知市内へ入る前の香南市辺りで山の方へ入っていく......というルート。
2つ目のルートは逆に国道55号線を北上、日和佐を超えて海賊船の辺りを赤松方面へ、川口ダムの辺りで国道195号線を左折、木頭村を抜けて高知県入り、そのまま国道195号を進めば道沿いにアンパンマンミュージアム。
初めは国道55号を南下する1つ目のルートを行くつもりだったんです。道が良いし、何より一旦日和佐へ戻るという2つめのルートは遠い様な気になるので。で、前日に叔父宅にお邪魔した時に話しを聞いてみたら、2つめの195号線ルートで行った事があるそうで、木頭村の中だけが狭いくらいで、高知県へ入ればあとはスイスイと行けるとの事。考えてみれば、一旦日和佐へ戻ると行ったって、1つめのルートも途中から山の中へ入らなければいけない訳で、そう考えると同じような気もするし、55号線ルートは室戸から先が渋滞しそうな感じもするし......という事で、行きは195号の山中ルート、帰りを55号の海沿いルートにする事にしました。55号ルートは何度か通った事がありますしね。20年くらい前ですけれど。
朝7時40分に実家を出発。日和佐・赤松経由で195号へ入り、ひたすら195号を走ります。この辺りは夏に鷲敷へ行く時には通る道なので、年に1度は通る道なんですが、今回は鷲敷とは逆へ進みます。しかもあいあいランドから先は初めて通る道。暫くは片側1車線の走り易い道を進みますが、木頭村へ入ると道が急に狭くなります。対向車が来ればすれ違えないような狭さ。それに所々臨時の信号があって、道路工事もしてる模様。それが四ツ足峠の長いトンネル抜け高知県へ入ったとたんに道がよくなり、本当にスイスイとアンパンマンミュージアムへ到着しました。道はガラガラで走り易いし、2時間半で到着です。
後で聞いた話しによると、木頭村の道が悪いのはかつてダム建設に反対していたからで、嫌がらせのようなものなのだとか。それでも道路工事をしていたという事は多少は良くなるという事でしょうか?
ゴールデン・ウィーク中とはいえ平日という事もあり、そんなに大勢の人が詰めかけているという訳でもなかったですが、駐車場の車のナンバーを見ると、そのほとんどが他府県ナンバーで、うちの様に帰省のついでか、若しくは高速千円を利用しての旅行の方々なのでしょう。ほとんどが子供連れのファミリーです。
入場料は大人が700円で3歳以下は無料なので、合計1,400円。駐車場は無料です。横浜アンパンマンこどもミュージアムは流石に規模がデカイですが、1歳以上は大人と同じ料金をとるので、それからしたら今回は半額以下です。それぞれに良さはありますが、高知のアンパンマンミュージアムは、アンパンマンの絵がいっぱいあるし、しかも油絵の原画もたくさんあって、大人でも楽しめる所がいいです。『アンパンマン』と聞くと子供っぽいイメージがあると思いますが、黒い縁取りが無いこの油絵のアンパンマンを見ると、多くの人がアンパンマンの見方を変えるでしょう。それくらい心を動かせる素晴らしい絵です。
そういう素晴らしい絵が沢山展示してあるのに、館内は作者の配慮によりカメラもヴィデオも撮影オッケーです。勿論それを無断利用する事は出来ませんが、子供が家族で楽しむ場所でありますし、大好きなアンパンマンの仲間達の絵です。こういう配慮もやなせたかし氏の素晴らしい所ですね。
アンパンマンミュージアムのチケットを持っていれば、併設されている『詩とメルヘン絵本館』も見る事が出来ます。今は『やなせたかし90年のあゆみ展』というのをやっていて、なかなか見応えが有りました。特に我が家にもある絵本『やさしいライオン』の原画には感動。残念ながら休刊してしまった『詩とメルヘン』に掲載された原画なんかも展示してあって、これも素晴らしかったです。
ひととおりミュージアムを見て、お腹がすいてきたので、ミュージアムの近くにある道の駅の食堂へいって昼食。カレーライスとぶっかけうどんを頼んだのですが、このぶっかけうどんが絶品でした。ここの食堂の5周年記念らしく、限定150食で提供されたうどんらしいのですが、とても良く冷えていてとにかく美味しい。しかも1杯100円という安さ! あまりに美味しかったので、もう1杯食べてしまいました。こんなに安いのに5周年記念のお祝いのお餅まで貰って、本当にお得でした! もう1杯食べたいと思うくらい。
ミュージアムを見終えた後は、『やなせたかし記念館別館』でゴールデンウィークだけ特別に物品販売コーナーが出来ていて、ここでちょっと買い物などをした後、ミュージアム前の公園で娘を遊ばせました。滑り台が大好きな娘は大喜びですべりまくり。結局閉園時間の夕方5時くらいまで楽しめました。じゅうぶんに1日遊べますね、ここは。ミュージアムは再入場も出来ますしね。
さてアンパンマンミュージアムを後にし、高知市内へ。当初本当は日帰りで行こうと思っていたのですが、安いホテルはないかと探してみると、ビジネスホテルですが、高知駅前にもかかわらず安いホテルがあったので泊まりでゆっくりする事にしました。5時半くらいにチェックインし、しばらく部屋で休憩したあと、晩ご飯を食べに『ひろめ市場』へ。ゴールデンウィークという事で、観光客や地元のひとたちで混雑しておりましたが、お寿司やらかつおどんぶりやらうどんやらを食べ、入り口で売っていたメロンパンを買って、公園でデザート代わりに食べ、一応お約束という事で『はりまや橋』も見てきました。
その後は町中を散策。このあたりは高校の頃に演劇部に居た頃、四国大会で訪れた事があって、その時に見た事が有る風景なんかを急に思い出したりして懐かしい感じでした。確かこのモスバーガーで朝ご飯を食べたよなぁ......とか、このあたりに得々(うどん屋さん)があって、ここで釜揚げうどんを食べたよなぁ......とか。
最後にちょっとJR高知駅へ寄ってみました。発着音がアンパンマンの曲だったりするのも、流石にアンパンマンの地元って感じです。駅の隣にブックオフがあって、そこにブックオフカフェがあってびっくり。そんなのがあるんだぁ。結局欲しいものは無かったので、9時半くらいにホテルへ戻って、風呂入って『釣りバカ日誌』を見てたらそのまま朝まで寝てしまいました。