三連休という事で、折角だからどこかへ出かけようかと思ったが、生後3ヶ月弱のお子も居るしそんなに遠い所にも行けない。本当は羽田あたりに遠征したかったが、名古屋くらいなら丁度良いかなという結論になって出かけて来た。
名古屋となればセントレアに行けば飛行機はいっぱい居るのだろうが、大阪でも関空へ行かず伊丹ばかりに行ってるワタシですから、同じ様な境遇の名古屋空港へと行ってみた。伊丹空港北側にある『エアフロントオアシス』という公園と同じ名前の公園も名古屋空港にはあるし(しかも2ヶ所も)、親近感もある。
まぁ、同じ様な境遇とはいえ、伊丹は飛行機はひっきりなしに離着陸するし、国際線やジャンボは無くても、ボーイング777クラスの飛行機も多い。でも名古屋空港は旅客機はFDA(フジ・ドリーム・エアラインズ)のカラフルなEmbraer ERJ-170とERJ-175が飛んでいるだけ。便数も少ない。それでも、セントレアよりも、この名古屋空港へ行ってみたかった。
朝6時に京都を出発し、名神で小牧まで。小牧の手前あたりから渋滞してたので、約2時間ほど。しかも、渋滞に気を取られてたら、小牧で下り損ない、春日井まで行ってしまった(苦笑)。春日井インターを下りて名古屋市内方面に進み、名古屋空港をぐるっと一周して犬山方面へ向かう。どうして犬山市へ向かうのか? それは『お菓子の城』へ行くからだった。お菓子の城で夕方まで子供を遊ばせて、夕方の2時間くらいで空港へいくというのが今回の計画。
朝から天気予報通りに曇っている。今にも降りそうな空だ。でも名古屋の夕方の天気予報は、早朝の段階では『晴れ』だった。それを信じて空港を夕方にしたのだけれど、夕方になっても全然晴れない。いや、むしろ昼間より降りそうな気配すらする。
今回選んだ撮影ポイントは神明公園。伊丹で好きなポイントはリサイクルセンター周辺を含む猪名川土手あたりなので、同じ様な位置に有って、しかも子供を遊ばせられる遊具のある公園という事で、なんとも条件のいいポイントだ。ただ、34運用時の飛行機はJAXAの建物から急に飛び出してくるので、無線を聴いていないと対応が難しい。丁度このあたりも伊丹でいう所のリサイクルセンター周辺と似ている。そして、着陸機はまったく見えない。
到着してからは暫く離陸機はなさそうなので、無線でグランドを聴きながら子供達を遊ばせた。タキシングをリクエストしたら丘へ上がってタワーを聴きながら待ち構えるという感じ。ちょっとディレイぎみの飛行機を待っていたら、とうとう雨が降り出して来た。若干へこたれそうになりながらも、なんとか弱い雨なら耐えられそうな屋根っぽいのがある丘のてっぺんで離陸機を待つ。慣れてない初めての空港なだけに緊張する。
「何か来ますか?」小学生くらいの男の子を連れたお父さんに声をかけられたので、「もうちょっとで来ますよ」と言ったものの、雨がぽつぽつ降り出したのと、「良く来るんですか?」との問いに関西弁で「初めてなんです」と答えたワタシを信用出来ないでか、帰って行ってしまった丘の上で、一人で離陸を待つのだ。あぁあ、もうちょっと待ってたら飛行機が見られたのに。いくら関西方面から初めて来た場所でも、そこはちゃんと時刻表も持って、無線で管制とコックピットのやりとりを聴いてるのだから大丈夫だったのになぁ......。
それはともかく、いくら夕方でも夏場の日の長い季節だから、離陸の最終便の18時半までは余裕で明るいだろうと思っていたら、雨が降り出したので。しかも、本格的に降り出したのでかなり暗い。絞りもちょっと開け気味にしてISO感度も上げて、それでも普段よりも大分シャッタースピードも遅い。折角名古屋まで来たのにこれかよ......と自分の運命を呪ってみたが、まぁそんな事言っても仕方ないので、出来るだけベストを尽くしてみた。ISOを上げずにシャッタースピードを落として流し撮りにすればノイズが無い写真が撮れるかとも思ったが、初めての場所で4機しかチャンスがないとなれば、やはり安全策を取って感度を上げるしかなかった。それでも大した絵も撮れず、雨に加えてかなりへこみながら撮っていたが、最終便が諦めていたイエローボディのJA07FJだったので、一気にテンションが上がった。この機体は一番新しく、最近飛び始めたばかりの機体で、今回一番撮りたかった機材だったのだ。これは嬉しかった。18時50分頃でかなり暗かったけれども、なんとか撮れて良かった。
いやぁ、短い時間だったけれど、名古屋空港楽しかった。また明るい晴天に再チャレンジしたい。小牧までは渋滞無しで1時間半と、高速料金も時間も、実は関空へ行くのと同じ位で来れるので、また来てみたい。それにランウェイが16運用の着陸機も撮ってみたいしね。そんなに遠征出来る状態じゃないので、なんか、ホーム空港がひとつ増えたみたいで嬉しくなったのでありました。
あ、お菓子の城の事はまた改めて......。