世界遺産である二条城の築城400年記念のプレイベントとして、重要文化財「台所」を舞台に催される国際音楽祭「二条城国際音楽祭 台所コンサート」に行ってきました。
と言っても、見に行った訳じゃ無く、縁あって裏方として機材の搬入とかのお手伝いをしてきました。実は二条城に入ったのも初めて。周りは数えきれない程走り回ってますが、もう中は別世界。あの堀川通りの喧噪はどこに? という程静かで広く、タイムスリップしそうな感じです。これは、京都のこういう所はこういう感覚に襲われる事が多いんですが、都市の中にイキナリそこだけ「昔」が切り取られたようにあるのです。
京都に出てきた時は、それが「偽者」の様で受け付けない所がボクにもありましたが、流石に大人になったのか、そういう良さも分かるようになった感じがします。えぇ、気のせいでしょうねぇ(笑)。
この音楽祭の舞台は「台所」という建物で、普段は一般公開してないので入る事ができません。そこに特設の舞台を設け、客席は畳のうえに座ぶとんをひいたもので、250人の限定です。ただ、建物のなかに大きな柱が2本立っていて、場所によってはステージが見えにくいという悪い面もありました。
ラッキーな事に、今日の最後のステージを客席の一番うしろから見る事が出来ましたが、とても素晴らしいステージでした。場所がそんなに大きく無い事から、マイクを通してはいるものの生音が中心な感じの自然な音作りで、とっても聴きやすく、自然でそして深い音楽でした。
民族音楽は生活に溶け込んだ、そして歴史のある音楽です。アフガニスタンの人たちが演奏する音楽を聴いて、目の前にアフガニスタンの景色が「ぶあーっ」と広がって行きました。行った事もないけれど、まさにそこはアフガニスタンでした。そこには戦闘機もミサイルもなく、ただ美しい景色と人々の笑い声がありました。本当にそういう世界が早く来てほしい。そう強く心に突き刺さってくる演奏会でした。
この音楽祭は明日もありまして、ボクも明日もう一日お手伝いさせていただきます。余ってたからと帰りぎわに貰った弁当をさっき食べたら、かなりヤバくて、(煮物なんか完全に酸っぱくて吐き出してしまった。)明日食あたりしたら、行けないかもしれませんが……(笑)。あの残ってたの持って帰った人たち、大丈夫だろうか? ちょっと心配なので、何も考えずに寝る事にします。まぁ食中毒っていうのは、味が変わって無い時の方がヤバいような気がするので、大丈夫でしょう。多分……。