パザ日誌

2003年01月11日(土)

夢は必ず叶う?

新聞を読んでいたら「信じていれば、夢は必ず叶う」という文字が目に飛び込んできまして、その後テレビを見ていてもまったく同じ台詞を聴きました。バイクに乗る時とかに「視線の方に無意識に行ってしまう」とかっていうのと同じように、思いが強ければ無意識にも夢の方向に進んだりとか、そういう縁があるのはその通りだとは思いますが、「絶対に叶う」と言われると一瞬で嘘臭くなったり、うさん臭くなったりしてしまうものです。

だって例えば一〇〇〇人のひとが「絶対に日本の総理大臣になりたい!」って思った時に全ての人が「絶対に総理大臣になる」なんてことは不可能なのは誰だって分かりますよね。結局そういう考えの行き着く先は「その中でも思いが一番強い人がなれる」という努力説と、「その中でも特に才能に長けた人」がなれる才能説と、「偶然にそうなれた」という奇跡説になってしまうのでしょう。どっちにしても「絶対に夢は叶う」というのは否定されてしまうのです。

日本人は努力説が一番好きな気がしますが、「全員が同じ様に背伸びをすれば、結局は背の高い人が一番である」という才能説も支持される所でしょう。ここまでは実際に努力したり才能があったら可能性はあります。でも生まれたときから目が見えない人がいて、その人が「絶対に目が見える様に成りたい」と願った時はどうかとか、「オレはテロリストになって世界を征服してやる」なんてのが居たらどうかとか、色々とありますよね。勿論夢が叶う事がそのままその人の幸せかと言えば、まったくそんな事はないというのも当たり前の話しです。「結局、夢は必ず叶う」って言っている人はすでに成功者であって、その人の夢が叶った後ろで夢が叶わなかった人が必ず居る筈で、その叶わなかった人に対してのその言葉を掛けたら、100パーセント嫌みでしか取られなかったりするのでしょう。

わざわざそこまで揚げ足取りのような考えをしなくても……っていうのは分かるのですが、こういうコトをちゃんと考えないとダマされる時があるのです。特に奇跡説は毒と薬になる可能性があるでしょう。あなたは今病気だから奇跡で必ず直りますよなんていう有りがちなダマしにかかる可能性があります。それに努力説が乗っかると「直らないのは努力が足りません。お布施を」なんて言われかねないのですよ。奇跡説をとるならあなたが今病気なのが、そのまま奇跡なのですよ。っていうくらいじゃないと薬にはならないでしょう。

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