役に立たないポリリズム講座の続きです。
ポリリズムの記譜法も色々とありますが、上の譜例は異なるリズムを同じ拍子で書く場合(左)と違う拍子で書く場合(右)です。どちらも同じ様に演奏されます。ポリリズムの部分が長くて、いちいち連符記号があると逆に分かりにくい場合は右の方が分かりやすいのかも知れません。右の書き方はストラヴィンスキーのスコアの中とかで見られます(全部がこういう書き方ではなくて、左右のどちらの書き方も出て来ますが)。こういう書き方がスタンダードなのかどうか、よく知りませんが、こういう書き方もあるという事で……。
ここからは厳密に言うとこれはいわゆる「ポリリズム」とは違うと思うのですが、ついでに紹介しておきます。これは「ヘミオラ」っぽい感じですかね。7/4のリズムの中に7/8のフレーズが2回入ります。勿論、逆に7/8に7/4が入っても同じ事です。これは7/4と7/8ではアクセント部分が変わって来るので、ちょっとトリッキーな効果が得られます。pazapでは「魔女」という曲の一部に使っております。ちょっと分かりにくいですが、サンプルを聴いてみてください。
「魔女」の一部を聴いてみる(MP3)
これはpazapの"TOY BOY"という曲のドラム・パターンです。この曲ではギターとシンセが4/4で、ドラムとベースが8/9と7/8を交互に演奏します。9/8と7/8は4/4が2小節と同じ長さなので、2小節で解決します。これも前のと同じで小節のアタマの位置が違うので、ちょっとトリッキーになりますが、4/4で感じる事も出来ます。そのToy Boyを最近の練習の音源から聴いてみてください。(ドラムのパターンは譜面通りではないです)
「TOY BOY」の冒頭部分を聴いてみる(MP3)
そういえば、まだこの前の「千と千尋の神隠し」のテレビ版を見てませんでした。まぁ、色々と「やっぱり赤かった」っていう話しも聞いてますし(そんなのは始めから分かってた事ですが……)別にどうでもいいのですが、テレビで初めて見た人に聞いてみたら「気にならなかった」という事でした。視聴率が凄かったなんていうニュースかなんかでチラっと画像が写ってたのを見たら、確かに赤かったですね。しかし、あんなに視聴率があったという事は老いも若きも見てるっていう事ですから、NHKも紅白なんかやめて「千と千尋」でも放送しといたらよかったのに。NHKホールで上映して、見終わったら審査員が「赤か白か」を決めるなんていう、「紅白千と千尋」または「大晦日は千と千尋で赤白ハッキリケリ付けよう合戦」なんていうのはどうでしたでしょうねぇ。もちろん「千と千尋」の画像の話しですけど……。
の中で三つの例として、pazapの最近のスタジオでの練習音源(MDウォークマンで録音)などから、MP3でのサンプルをつけてみました。ちょっと分かりにくいかも知れませんが……。なお、このシリーズは
変態太鼓叩きの為の個人的な覚え書きの方にまとめる予定です。