パザ日誌

2003年01月28日(火)

役に立たないポリリズム講座(その2)

「ポリリズム」というキーワードで検索をかけて、このサイトへ辿り着いたりする事がちょくちょくあるようです。確かにこのサイト内には「ポリリズム」っていう言葉がちょくちょく出て来ます。でわ、いったいポリリズムとは何なのであろうか! っていうのをボクの認識してる範囲で紹介してみようかな、なんて思いますです。「それは違うやろ!」っていう事を書いてあったりするサイトを見かけたりするので。でも、ボクの認識も正しいとは言えるかどうか、ちょっと疑わしいので、その辺りのツッコミがありましたら教えてくだされば幸いです。

「ポリリズム」っていうのは「複数のリズムが同時進行で演奏される事」なんですが、その辺りの事は取りあえず今回は放っておいて、いくつかのパターンに分類してみましょう。

3拍フレーズの譜例

まず上の一つ目のパターンは小節をまたぐパターン。いわゆる「3拍フレーズ」と言われるようなやつです。譜例では4/4のリズムに下の段のように3拍おきにアクセントがきたり、3拍のフレーズになったりしていて、4/4と3/4が同時進行しているようなタイプです。(点線は3/4のイマジナリーライン)
一般的に「3拍フレーズ」と言われるように、フレーズとして曲のある一部分だけに使用される使い方が一般的だと思います。例えばドラムだけがプレイしたり、ソロのメロディの音型が3拍で解決するような場合が多いです。だから「ポリリズム」というより「トリッキーなフレーズ」という感じでの認識の方が多いのではないかと思います。ちなみに5拍フレーズ、7拍フレーズなど、他にも色々と考えられます。

4拍3連

そして二つめの上のパターンは「同じ周期内で違うリズムが同時進行するタイプ」です。これはポリリズムを説明する時に一番良く出て来るパターンですね。はじめのパターンと同じように4と3の同時進行ですが、バーラインを超えずに1小節で解決するのでフレーズとしても使えますし、1曲まるごとでも使いやすいです。左は3/4で記譜した場合で、上の3拍に対して下は3拍4連(3拍を4等分)になります。右は4/4で記譜した場合で、上は4拍3連(4拍を3等分)になります。

3拍4連と4拍3連

3拍4連とか4拍3連なんてどういうこと? っていう人もいるでしょうが、上の譜例のように考えると分かりやすいでしょう。左は3拍4連の考え方です。16分音符を3つづつにグルーピングして、頭にアクセントを付けたものです。アクセントだけ叩くと3拍4連となります。右は4拍3連です。考え方はまったく同じで3連符を4でグルーピングして、頭にアクセントを付けます。(右の上の段)同じ様にアクセントのみを叩くと4拍3連のできあがりです。このタイプをボクは「同じパルス上で進むポリリズム」と呼んでいます。3/4の16ビートと4/4の3連が同時に進行してるのと同じで、それぞれ16分音符と3連符1個づつは同じ長さだという事です。音符の長さが同じなので実用的で、聞き様によって16ビートにもシャッフルにも聞こえる面白い効果が得られます。もうお気付きだとは思いますが、実は一番始めに出て来た「小節をまたぐ」タイプと同じ事なのですね。

4拍5連

今までに出てきたのが「同じパルス上で同時進行するポリリズム」だとしたら、上の譜例は「違うパルス上で同時進行するポリリズム」という事になりますかね。4/4の曲に4拍5連のパターンが乗っかるパターンです。4拍5連は1拍5連を4にグルーピングして頭をアクセントにして、アクセントだけを取り出したものと考えられます。勿論、4/4のリズム自体が5連符で動いている様な曲の場合はこのパターンも「同じパルス上で進行するポリリズム」になるのですが、そんな曲はそうそうないので、一般的な西洋のリズム(4ビートや8ビートや16ビートやシャッフルなど)の上で4拍5連のリズムを乗っけるとパルスが違ってきます。使い方次第では面白い効果が得られそうですね。もちろん4拍7連とか、色々と他にも考えられますし、4拍5連をさらに4のグルーピングにしたり……とか、発展次第ではどんどん広げられますね。pazapではこのポリリズムを「おやまのフジー」のギターソロ前で使ってます。最近のスタジオの練習での音源から聴いてみてください。

Play
「おやまのフジー」の一部を聴いてみる(MP3)

5拍4連

最後に5のグルーピング系でも「同じパルス上のポリリズム」を作る事はできます。上がその考え方です。5/4の変拍子の上で16分音符を5づつグルーピングしてアクセントだけ取り出すと5拍4連になります。これで5と4が同時進行できます。最近のpazapでは「くらむぼん」のイントロの5拍子の上でパーカッションが5拍4連でポリリズムしてます。あと、全員が一斉に5になったり4になったりというような方法も考えられます。fragileの"L.C.M"という曲がこの考え方を効果的に使ってトリップしてて、気持ち悪くて最高に気持ち良いですね。

役に立たないポリリズム講座(その二)につづく

ポリリズムに関する素晴しいサイト
AfroPoly

勧誘の電話

何かよく不動産屋さんみたいな人から電話がありますですねぇ。何を根拠に不動産なんかに興味のない、いや、興味あっても宝くじにでも当たらないと買えないようなボクに勧誘してくるのか分かりませんが、断るのに苦労しますですね。パターンはだいたい一緒で、何やかんや誘導尋問してきて家族構成とか今住んでるのが一件屋なのか賃貸なのかとか、年齢とかを知ろうとしてるようです。新手のデータ収集屋かと思うくらいです。いくら「興味ない」っていっても次から次に何かと話し掛けてくる感じがもう、どれだけの時間を稼げるかなんていうテレクラのサクラかと思うくらい。……て「テレクラのサクラ」がどんなもんか、よく分からないのですがね。(こんなの書いたらまた「テレクラ、サクラ」なんていうGoogleの検索でやってくる人が出てくるのですがね。もし来たらご免なさい。今から謝っておきます。ここにはそんな艶やかなネタは御座いませんですよ。)

とにかく、そんなのにいちいち相手してられないですし、正直に答えるのも何かデータベースでも作られるんじゃないかと気持ち悪いですし、テキトーに嘘ぶっこいたりしてるんですが、こういうの「今からスタジオ」なんて時にかかって来るんですよね、時間ない時に限って。本心は「いらん言うとるんじゃ、ヴォケ!」なんて切ってやりたいのですが、出来るだけお互いに気持ちよく会話したいですし(勿論それでも始めから「要りません!」って意思表示はしますよ)、このご時世Yahoo!BBの勧誘にまで逆ギレされるし、何があるか分かりませんからね。

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