パザ日誌

2003年01月30日(木)

所有権の放棄

昨日の「松本紳助」の中で臓器移植の話しは面白かったです。その中でダウンタウンの松本さんは臓器移植に対して「全てのものを提供してもいい」と言っていて、その理由に「体なんて単なる乗り物にすぎない」という事、「だから自分のものではない」という事を言っていました。それに対しての紳助さんは「そうやから自分で決めなあかんねん」なんていうチグハグな答えをしていたりして面白かったです。ボクは紳助さんの「海に散骨してほしい」という考えには大賛成です。いや、死んでしまったのなら肉ごと海に投げて欲しい気がします。魚が好きでこれだけ食べてきてるんだから、せめて死んだ後くらいは魚類の腹の足しに成りたい気がしますから。「自分が死んだら鴨川にでも投げて魚の餌にでもしてやってくれ」と言った親鸞聖人の考えに一票って感じです。勿論法律的には無理な話しですが。

松本さんの話しは面白いのですが、首をひねる部分がありますね。つまり「自分の体なんて単なる乗り物で自分のものではない」というのと「だから全てのものを提供してもいい」というのが繋がるのはどういう事なんだろうという事です。自分の体の所有権を放棄するという事は、自分の体の使い道を自分では決められないという事ですからね。だって自分に所有権のない車を自分が他人に売ったりあげたりする権利はないでしょう? でも「自分の体が自分のものなんていうのはエゴだ」とまで言った松本さんの発言はまさにその通りだと、持った湯飲みをばったと落し、小膝叩いてにっこり笑いたい気分でした。

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