パザ日誌

2003年03月24日(月)

アメリカの理解力

村上龍さんが編集長をしてるJapan Mail Mediaのメールマガジンを読んでいたら、興味深い記事が有りました。『オランダ・ハーグより』という春 具さんの連載記事なのですが、オランダのアメリカンスクールに通うアメリカ人の親が、テロを警戒した学校の警備についての学校側とのやりとりで感じた事を書いてありました。以下引用(まだサイト上にはバックナンバーで出てないので、サイト上に公開されたら引用もとのリンクをします)。

パニックに陥っている父母は、配布された書面をきちんと読んでいない
人たちで、それはアメリカ人が圧倒的に多い。読んでいるという人も聞いてみても、
書いてあることが理解できていないようであります。はっきり書いてあることを何度
も聞いてくるのは、きまってアメリカ人である。

つまり、昨今のアメリカ人はほかのインターナショナルな人たちよりも英語が読めな
い、読もうとしない、つまり自分の聞きたいことしか聞かない、聞きたくない、すな
わちコミュニケーションができないのです。

半分愚痴という感じのこの部分を読んでいて思い出したのが、ちょっと前に見たあるサイトの記事でした。

レポートによると、チャイルドシートのマニュアルを完全に理解するには、高校1年生程度の語彙、文法能力を必要とする。しかし平均的なアメリカ人の読解能力は小学5年生程度。つまり多くのアメリカ人がマニュアルを読んでも内容を理解できない、という。

アメリカ小児医学会(American Academy of Pediatrics)の発表したレポートによると、アメリカ人はチャイルドシートの取説が理解できずに、正しくチャイルドシートを装着できていない、というauto-ASCIIの記事なんですが、なんか冗談っぽくてネタ程度に読んでたのですが、これもあながち間違ってないという事なのでしょうかねぇ?

アメリカという国の思考回路がどういう風になってるのか、これからの未来にとっても興味ある所です。勿論全てのアメリカ人を一律に評価できるものではないのでしょうが、今のアメリカ政府とそれを支持する人たち(もしくは企業)の脳みその中をちょっと覗いてみたい今日この頃です。

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