パザ日誌

2003年04月03日(木)

まずピストルをぶっぱなせ

ボウリング・フォー・コロンバイン」という映画はアメリカの銃社会というテーマではあるけれど、それを批判したものではなくて、アメリカという国の精神構造を鋭くえぐった傑作ですね。そのまさにアメリカの心理を浮き彫りにする台詞が、そのまんま「アラブニューズ」の記事に出ております。以下、日本訳を引用。

「イラクにいるアメリカ人は完全に狂っているし、動くものすべてにおびえている。イラク人から虐待されるかも知れないとは思っていたが、アメリカ人に虐待されるなんて夢にも思っていなかったよ。だけどあれはアメリカ人ならではの態度だなと思わざるを得ないね。イギリス軍を見ているとつくづくそう思うよ。つまり“まずピストルをぶっぱなせ、尋問するのはそのあとだ”という態度なんだよ」

映画の中に出てくるアメリカの歴史を大雑把にアニメにした、あのまんまがここにあるようですね。つまり「おびえている」のは戦場だからではなくて、アメリカに居ても「おびえている」、もしくは「おびえさせられている」のだとあの映画は言ってますよね。そしてその「おびえ」から消費が生まれていると。おびえてガタガタ震えているから「まずピストルをぶっぱなせ!」となる訳ですな。結局アメリカは世界一の超大国になっても恐怖で歯のガタガタは止まる事がないのですよ。そして同じ様に独裁者は怯えてる。だから影武者が一杯いる訳でしょう? 独裁者は外部は勿論、内部に対しても怯えてる訳ですよね。やっぱりこのガタガタと震える二人を「よしよし」となだめてあげられるのは、銀座のママですかね、菊地さん!(謎)祇園のおかぁはんでも、新地のママでもいいんですけどね。

「反戦」と大雑把に言うのはダメだと思って、このサイトもNo Warという表記を止めました。政治的立場に立てば「正当防衛」も「緊急非難」も成立する事は当然でしょうし。いくら「戦争」が「絶対悪」であっても「必要性」に迫られる時はあって当然です。勿論ギリギリの場合だとしてです。だから今はそういう所で議論してもしょうがない。第一これは「戦争」というより「侵略」。アメリカの「テロ」なんていう人もいますが、どっちかっていうと「ジェノサイド」じゃないですか?

えぇと、アメリカはこんな事もしてるようです。ははははは。いやもう、どっちかっていうと笑えますね。米国が国連総会の招集を妨害(Greenpeace Japan プレスリリース 2003/04/02)

コメントは受け付けていません。

pazap研究室 all rights reserved.