パザ日誌

2003年08月24日(日)

京響みんなのコンサート

「オレはミュージシャンになるんだ!」なんて家族に言おうものなら、「そんな安定しない仕事より、公務員にでもなりなさい」とベタな事を言われそうなものです。まぁ、ロックミュージシャンかクラシックの演奏家かでは、ちょっとその反応が違いそうなものですが。でも京都市交響楽団は、日本で唯一の自治体が運営するプロのオーケストラなのです。全員が市の職員という事になるのでしょうか? とりあえず安定してそうなイメージですよね。家族も安心しそうですね(笑)。

それはともかく、京都市が運営してるという事が大きい理由のひとつにもなってるのだと思いますが、夏には毎年恒例の巡回コンサートがあります。京都コンサートホールにこちらが足を運ぶのではなくて、オーケストラの方から近くの開場へ来てくれて、料金は無料。親しみやすいプログラムの生演奏で、クラシック音楽に親しんでもらいたいという意図もあったりする訳です。今までも何回か足を運んだ事があって、今回から「みんなのコンサート」と名前が変わったこのコンサートに、昨日は昼間から出かけてきました。会場は呉竹文化センター。徒歩で行ける距離が嬉しい所であります。

昨日のプログラムは以下のとおり(会場によって曲とソリストが変わります)。

ヨハン・シュトラウス二世
喜歌劇「ジプシー男爵」から「入場行進曲」
モーツァルト
交響曲第三八番ニ長調「プラハ」K.504から第三楽章
シベリウス
ヴァイオリン協奏曲ニ短調から第一楽章
ブラームス
ハンガリー舞曲第五番
プロコフィエフ
交響的物語「ピーターと狼」

指揮者は柳澤寿男さん。一九七一年長野生まれの若手指揮者さんです。シベリウスのヴァイオリン・コンチェルトのソリストは三瀬由起子さん。京都市立芸術大学の大学院を修了して、この京都市交響楽団に入団が決まっているそうです。赤いドレスで、カデンツァーアアアアアアアアーアアアアアアアアー……(ザッパの"Planet Of The Baritone Women"@Broadway The Hard Wayより。誰も分からんか……笑)もカッコよかったですぅ。

こういう企画にお決まりの「指揮者体験コーナー」があって、ちびっこが二人(今回は抽選で二人とも女の子が選ばれました)「ハンガリー舞曲」のダイジェストを指揮しました。いつも思うのですが、終わった後にコンサートマスターに握手をしにいったら、会場だけでなくてオケのみんなに大ウケなのになぁ(笑)。あと、オケの全員を立たせてオジギするとか。そうしたらオケのみなさんも酒の席にネタにして盛り上がるのになぁ、きっと(笑)。でも、前に一回、小さい男の子で堂々としてて「カッコだけはいっちょまえ」な子が居て、この子は指揮をするまえに譜面台を指揮棒で「トントン」と叩いて会場が大爆笑した事がありました。これは面白かったですねぇ、コントみたいで。来年お子様を連れて行く親御様におかれましては、くれぐれもネタの仕込みを宜しく御願い致しますです(笑)。

そして最後の曲は、これもお決まりの「ピーターと狼」。語りは今回司会をしてた都築由美さんという方。この曲は生で聴いたの初めてで、聴いたのも久しぶりだったので新鮮でした。良い曲ですね。CDでは明石家さんまさんが関西弁で語りをやってるのがあったりしてよく聴いてました。語りモノといえば、ストラヴィンスキーの「兵士の物語」で、デーモン閣下がやってるのが有ったと思うのですが(確か他にも巻上公一さんや戸川純さんも参加してたような)、これがいまだに聴けずにいます。まだ手に入るのでしょうかね? 日本語の「兵士の物語」は一回聴いてみたいのですよね。ということで、来年の「みんなのコンサート」は是非「兵士の物語」で! 無理か……。

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