パザ日誌

2004年07月21日(水)

宵山のライヴ

先週の金曜日は祇園祭の宵山で、かなり盛り上がって熱気ムンムンの京都市内を後にして、阪急電車に乗って大阪まで。それにしても、駅はどこも凄い浴衣の華やかな色で賑わってましたですね。お祭りというのは口実で、実は自分のファッション・ショーの気分で着飾る、若いおんなの子たちなのでしょう。山や鉾なんてどうでもいいし、神社にお参りに行く必要もない。全ては綺麗な衣装を身にまとう事が目的という、まったくまっとうな感覚だとは思うのです。でもよく考えてみると、動物の世界では、孔雀にしてもそうですが、だいたいオスがメスの気をひく為に派手な衣装を身にまとうものですから、人間は逆ですかね。結局の所、ウーマンリブな人たちがガーガー言わなくても、メスがこの世の中心でオス達を操っている事に代わりはないのです。そして、人間のおんなの子は、オスから衣装をももぎ取って、自分たちまでが着飾りだしたという事でしょう。いざ! 男よ、立ち上がれ!! という感じ(笑)。ダーウィンなんて古くさいですが、まさに動物の進化形なのかも知れませんですな。

まぁ、そんな事を考えながら、近くをすれ違うと、その皮膚から「パチンパチン」という音が聞こえて来る、そんなはじける様な若さのおんなの子が、もう既に出かける前から気崩れている浴衣姿で(笑)、電車へと吸い込まれて行くのですが、そういうのを尻目に梅田に降り立ったのでした。ホント、梅田の駅は京都に向かう人たちで、まさにごった返してるって感じで、逆方向で良かった……と思いながら、御堂筋線で難波に向かったのでした。パチンパチン。

目的地はタワーレコード難波店の6F。今日は夜7時から、菊地成孔クインテット・ライヴ・ダブのインストア・ライヴがあったのでした。こういう場所には珍しく、ちゃんとドラムセットも、そしてグランド・ピアノもちゃんとセッティングしてあるのは、とっても意外。でも、こういう編成のバンドなので、よく考えなくったって当たり前ですね。

セット・リストは(多分……)。

  1. Parla
  2. You don’t know what love is
  3. Elizabeth Taylor

メンバーの皆様、ピシッっとスーツで登場かな……と思ったら、そんな事はなくて、菊地さんなんかジャージ姿でアルトを吹いておりました(後の菊地さんのM.Cで、明日、明後日とライヴがあって着なくちゃいけないので、今日はスーツはヤメにしたのだとか)。でもカッコイイ。去年に見たフォルティ・タワーズではずっとソプラノ吹いてて、それがもの凄くかっこ良かった印象があるんですが、やっぱりアルトもカッコイイですね。メンバーは菊地成孔(Sax)坪口昌恭(Piano)菊地雅晃(Bass)藤井信雄(Drums)パードン木村(Live Dub)。敬称略。ボクはドラム側の方で見ていたので、どうしてもドラムを見てしまうので、実は半分以上ドラムの藤井さんばかり見ていました。ブラシかっこええなぁ……とか、アコースティック編成なのにヘッドフォンでクリック聴いてるのは、ディレイ・タイムと関係があるのかしら? とか思いながら聴いてたのです。M.Cも無く、立て続けに3曲を演奏の後、これはおなじみの終わり方と言っていいんでしょうね? 最後の「エリザベス・テーラー」のエンディングでドラム・ソロが始まって、それをバックに菊地さんがメンバー紹介をした後、ドラム以外はハケるというスタイル。なかなかカッコイイドラム・ソロでした。こんなライヴが無料で見られるなんて、とってもお得。

その後、菊地さんのサイン会などがあって、持って行ったアルバムにサインなどをしてもらって、握手もしてもらいましたです。しかし、いつ見ても菊地さんって、色々な意味でユニークな人だなぁと思ったです。

しかし、今年は西部講堂のライヴに行けなくて、本当に残念でした。このクインテットに全曲UAのヴォーカルが乗るなんて、聴いてみたかったなぁ………。

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