今年も阿波踊りを観る事ができなかったので、この前の帰省の最終日、せめてもという事で、CDを買ってきました。徳島市内から鳴門市内へと向かう途中の、松茂町という辺り—-徳島空港がある町です—-の国道沿いにある、附家書店という本屋さんと文房具専門店とが合体したお店で買ってきました。2100円也。徳島のタウン誌「あわわ」で知って、帰りに是非買って帰ろうと思っていたのです。
このアルバムは、「阿波よしこの 夏の風景」っていうタイトルなんですが、「2004メモリアル・ライブ録音 娯茶平&お鯉の夢の饗宴」というサブタイトルっぽいのがついている通り、娯茶平という阿波踊りの有名連と、お鯉さん(三味線・唄)っていう今年御歳97歳の「阿波よしこの」の第一人者との共演アルバムです。レコーディングは、今年のお鯉さんの誕生日に行なわれたようで、これはCDにクレジットされてる曲数より実際の曲数が多い事から、その雰囲気が伝わって来て楽しいのですが、それだけではなくて、やっぱり内容も素晴らしいのでした。
他の曲も良いのですが、やっぱり「よしこの」。これが素晴らしい。一般的に「踊る阿呆に……」という文句が有名ですが、ボクが大好きなのは「いちかけ、にかけ、さんかけて」とかっていう辺りとか、あと、やっぱり「やっとさぁ」「あ、やっとやっと」っていうかけ声。夏って感じでたまりません。勿論、お鯉さんの唄も鳴りものもすんばらしいです。
で、その阿波踊りですが、今年も阿波踊りを観に行ったというソルティまさゆき氏は2004年08月28日付の日記からの情報。
今年は去年までと違って桟敷席の入場時間が設定されていて、二時間で入れ替えを行う二部制になっていました。
そうらしいのですね。テレビ—-確か「ちちんぷいぷい」だった—-で言ってたのは、阿波踊りって赤字で、存続が危ぶまれるくらいなのだそうな。それで、10年かけてそれを解消していく計画なのだそうです。なんせ、雨に降られたら、かなりの損失らしいですね。多分、この入れ替え制もその一環で、そのかわり今まで入手がしにくかった桟敷席のチケットを、コンビニとかインターネットとかで買える様にしたりだとかっていう事も、今年からやり始めたのだとか。
なんか、徳島の人たちって、もてなしたいっていうのがあるのか、逆に商売下手になってる所もあるのかもしれませんですね。あんな大きくて豪華なライヴを2本も無料で振る舞ったり、駐車場とか無料にしたりしてなかったかなぁ。でも、それが良い所なのですが。ただ、振る舞いすぎて潰れるんじゃ意味ないですから、そこらへんのバランスをとりつつ、素晴らしい阿波踊りを残して欲しいものです。
あぁ、来年は行けるといいなぁ……。