パザ日誌

2004年09月13日(月)

サーヴィス

ある方に残暑見舞いなんかを書きたくて、絵葉書を探しに四条界隈へ。

しかし、最近のティッシュ配りの人たちは、あんまりやる気が無くて困りますね。いや、個人的には全然困りませんけれど。何がっていうと、何も言わずにティッシュとかを差し出すんですよね。しかも笑顔でもないし。あれ、そういうパフォーマンスだったら結構面白いと思うんですが、実は営業目的だっていう所が困ります。ボクは普段はティッシュとかってよく貰ったりするんです。おねいさん—-別におにいさんでもいいんですが—-が「どうぞー」とか「よろしくー」とか、そいうの営業スマイルでもいいから言ってくれれば、こっちも「どうも」とかって言って頂くんです。欲しくないビラとかだったりしても、軽く会釈して要りませんっていうポーズもするんです。でも、無表情で無言だと、ちょっと怖いですよね。人間にもテリトリーっていうのが有ったりすると、いや、実際自分の周り何センチ—-まぁ人に寄っては何メートルだったりするかも知れませんが—-は、空気中に「ここからは入って来るなよ。オレの縄張りだぞ」っていうバリアというか、雰囲気みたいなものを持ってますよね。動物的に。その中にどこの誰かた分らないような人が、バリアを突き破って、ビラとかティッシュとかをサッと入れて来る訳です。無言・無表情で。明らかな領空侵犯。奇襲攻撃。戦線布告とも獲られかねないものです。そんな大袈裟な事を言わなくても、それで商売成り立つのかなぁ……って心配しながら、こっちはそういう人には完全無視を決め込みます。コミュニケーションをとるきがない人の相手をする気にはどうしてもなれないです。きっと、やらされてる感があるっていうのも、こっちに伝わって来るんです。例えば、そんなラーメン屋でラーメン食ったって、どんなにおいしいラーメンでも不味く感じるだろうなぁ。ひとりひとりくぎりのあるラーメン屋なんてありますが、そういうラーメン屋って本当に美味しいのだろうか?

まぁ、そういう事を思いながら歩いてたら、本屋さんがあったのでふらりと立ち寄りました。音楽のコーナーへ行くと「憂鬱と官能を教えた学校」(菊地成孔・大谷能生/河出書房新社/ISBN4-309-26780-7)があって、今月はCDとか結構買ったので、この本は買うのもうちょっと待とうかな……と思っていたのに、目次にポリリズムっていう言葉を見つけた瞬間、レジに向かってました。でもこの本、まだパラパラっと飛ばし読みしただけですが、かなり面白いです。今までの音楽理論本にはない内容で、いかにも菊地成孔的。基本的に菊地さんが行なった講義録を編集したって感じなのですが、これが良い効果になってると思います。実際に2度講義を受けましたけれど、それの何倍も濃いような、いや、あの講義は時間の関係で濃縮300%のオレンジジュース、マンゴー入りって感じでしたけれど、あれが仮に1リッターのジュースだとすれば、この本は濃縮200%のオレンジジュース、ドリアン入りアボガド添え、しかも20リッター満タンって感じ。値打ちあります。

それよりも、絵葉書どこに売ってるんだ?

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