今日は「当たり」でした。京都市営地下鉄、竹田行き。
普段は出歩く時に音楽を聴く習慣はないのですが、今日は珍しくiPodを持ち出して聴いていまして—-って言っても、音楽じゃなくて枝雀師匠の落語ですけれども。ちなみに今日はひさしぶりに「宿替え」を聴いてました—-でも今日は当たりなので、ヘッドフォンを外して聴き入ってました。何が当たりかっていうと、車内のアナウンスです。このアナウンスに出会えるのは稀ですから、本当にラッキーです。
どう良いかっていうと、見事に伸びてるんです、テープが(笑)。このデジタルな時代に、今時テープかよ! っていう突っ込みどころもあるんですが、伸びてる所を見ると(聞くと?)テープを使ってるようです。古き良き昭和の名残って感じ。でもこの音声が、このデジタルな時代だからか、むしろ斬新さを感じてしまうのは面白い。例えば「次の停車駅は京都。京都」なんていうのが「次のていすーわーえくぃぃぃぃうわぁぁぁ、きよぅぅぅとー。きょうつぉぉぉ。すぃぃぃぃんかぁぁぁんせん、じぇいうあーるせんはおのりくぁぁぁうぅぅぅぅうぇくだあぁぁすわぁい」なんてなるんです。文字では伝わりにくいですけれど。それから「ねくすぅぅぅぅとすとうぅぅぅぅぷうぃずぅぅ……」なんて英語のアナウンスまでのびのびで面白いです。おまけに伸びたせいで、色々と声じゃない音みたいなのも聴こえて、一瞬だけ伸びてすぐ戻ったりすると、さながらターンテーブルでスクラッチしたような音が入ったりして、本当に面白いんです。これ、不快な人には苛立つ程の嫌がらせでしょうけれど、ボクには楽しくてしょうがなくて、変にニヤニヤしておりました。
で、周りを見物していたら、同じ様にニヤニヤとしてるお兄さんが居まして、「お、あんたも好きですね」なんて心の中で思いながら、変な連帯感みたいなのまで生まれましたですよ。いや、楽しい。京都市営地下鉄さんにおきましては、是非改善などしようという気を起こされません様、切にお願い申し上げます(笑)。