パザ日誌

2006年03月29日(水)

自動採点方式

最近、本当に寒いですね。特に懐が。

20歳の大学生の男子と話をする機会があって、「趣味は?」と使い古された問いかけに、我ながら国外逃亡したくなる程ブルーになったりしました。この辺り、関根勤さんのように「好きな筋肉は?」くらい気の利いた問いかけを出来る様な大人に、はやくなりたいものだと思うのですが、今の自分には精一杯の質問でございました。

すると、その大学生は最近ボーリングに凝っているらしく、河原町のラウンド・ワンとかに、友達と良く行くらしいのです。ところが、よくよく話を聞いてみると、ボーリングの採点方法をまったく知らないで、プレイをしている事が判明。そうか、最近はコンピュータ・ボーリングで、自動的にスコアリングされるから、そんな事意識せずに、ただボールを投げてたらいいんですもんね。

今ではすっかりテレビのボーリング番組もなくなってしまいましたが、わたしがボーリングを良くしていた高校生の頃は、中山律子さん時代の絶頂期とは比べ物にならないにしても、プチ・ボーリング・ブームがあって、まだボーリング番組もありましたし、良くボーリングには通いました。といっても、うちの地元は田舎で、ボーリング場とかは無く、最寄りのボーリング場までは、車で1時間くらい離れた所に有ったので—-たしか津乃峰ボールっていう名前の阿南市のボーリング場—-、親父に連れてってもらうか、車の免許を持った学校の先輩と行くか、原チャリでビンビン行くかで、ちょっとしたイヴェントではありました。

勿論、まだコンピュータ・ボウリングなんていうのが普及する前だったので、スコアは自分で付けなくてはなりません。わたしはボーリングは下手だったけど、スコアを付けるのが大好きで、ボウリング絶頂期を知る親父に教えてもらったり、テレビを見て覚えたりして、スコア付けに励んでました。ボクにとっては、ボールを投げるのと同じくらい、スコア付けは楽しいボーリングの一部だったのです。それが、今では勝手に付けられる様になって、ボーリングの楽しさは半減しまして、そのせいで「ボーリングはしたいけど、スコアが付けられないんじゃなぁ……」とかって、ボーリング場に行く機会もしだいに無くなって来た今日この頃です。

それが、近頃のニュータイプな新人類(死語)は、採点方法も分らずやりますか。これにはビックリ。あっぱれなコンピュータ・ボーリングですな。ただ、やっぱり採点方法が分ってた方が、プレイも面白くなるというものですし、基本的な採点方法を教えてあげると、ちょっと喜ばれました。彼らもこれからは、スペアの後の第1投目がガータだと、転げ回って悔しがる事ができるでしょう。

コメントは受け付けていません。

pazap研究室 all rights reserved.