パザ日誌

2006年05月11日(木)

レニングラード

京都市交響楽団の定期演奏会を聴きに行く前に、六角堂の近くに有る中古CD屋さんに久しぶりに寄ってみたら、シュトックハウゼンの『コンタクテ』(Wergo盤)が1000円ちょっとで出ててびっくり。しかも面だし。あんまり中古屋さんでシュトックハウゼンのCD見かけないですからね。持ってるので買いませんでしたが。しかし、相変わらずクラシック・コーナーにも現代音楽コーナーにも置いてなくて、ストレンジ・ミュージック・コーナーに置いてあるのですよ。テリー・ライリーやライヒと並んで。需要がちゃんと分ってるって事なんで、良いCDショップだという事でしょう。

それから、ちょいと新風館に寄り道してから、地下鉄で北山へ。

京響第488回定期演奏会は……。

指揮
ドミトリ・キタエンコ(Dmitrij Kitajenko)
曲目
  1. モーツアルト:交響曲第36番ハ長調『リンツ』K.425
  2. ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調『レニングラード』op.60

今週も睡眠不足で、昨日も4時間半しか寝てないので、モーツアルトは正直キツかったです。コックリコックリ(苦笑)。いや、睡眠不足の問題だけじゃなくて、モーツアルトは性に合わないんですよ、やっぱり。しかし、今日の京響は弦がもの凄く綺麗に聴こたのです。いつもだいたい同じ所で聴いてるから場所のせいじゃないと思うんですが。それとも、モーツアルトだから弦楽器の割合が多いからなんだろうか? と思ったりもしたんですが。

20分の休憩の後、ショスタコ『レニングラード』。今年始めに聴いた井上道義指揮の『11番』も素晴らしい演奏でしたが、今日の『7番』もかなり凄かった。特に第1楽章の耳に残るあのメロディーを繰り返す所。演奏がどんどん盛り上がって来る度に、鳥肌ものの迫力。勿論、モーツアルトとは違って、ステージいっぱいの大編成なので、絶対的な音量も大きい訳ですが、そういう問題だけじゃなく、迫って来るものがありましたですよ。まぁ、なんとチープな感想で情けないですが(苦笑)。本当に凄かった。京響のショスタコはいいですね。雑誌に載ってたこの前の『11番』のレヴューに、『おとなしい京都の聴衆が熱く応えた』みたいな書き方をされてましたが、あの時より今日の聴衆は熱かったですよ。来年の岩城宏之指揮の『5番』も楽しみです。

しかし、ドミトリ・キタエンコ氏の指揮っぷりも楽しめました。これは本当にポディウム席の特権。特に、演奏が盛り上がって来ると、踊ってるような動きになったりして。とにかく、良い演奏会でございました。

来月は『グレの歌』なのですが、残念ながらこれは行けそうに有りません。トホホ……。

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