パザ日誌

2008年07月19日(土)

嵐電乗り放題

嵐電1日フリーきっぷ

いい天気だし、どこか遠くにでも行きたいな。出来れば海が見たいな。夏だし……。とか思ってみたりもしたのですが、今月はもうすでに千葉・東京・横浜と、じゅうぶんに旅をしており、更に今週はメガネも新調したので、もうこれ以上贅沢は出来ない。

そういう訳で、こういう時はマイ・フェイヴァリット・シングスでも流しながら、「そうだ、京都へ行こう!」と言ってみたいもの。だから京都へ行ってきました。いや、京都に住んでおるのですが。それでも、京都へ行ってきたのです。嵐電の1日フリーきっぷを四条大宮駅で500円で買って、嵐電乗り放題。京都に住んでいるとはいえ、しょっちゅう観光してる訳もなく、いや逆に観光してないもので、それでもこうやって500円できっぷさえ買えば、何となく旅行気分に浸ることができるっていうのは、なかなかお得な気分であります。

1日フリーきっぷってどういうの? と思っていたら、スクラッチの様に利用する年月日を削り取るというもの。これ1枚で3年使えるというのは、なかなか考えましたな、京福電気鉄道! しかし、2つ以上削ったら無効になるというので、持ち歩くのも緊張であります。2つに折って、スクラッチ面を中にすべし! 決して小さい子供に与えないでください(笑)。

右京中央図書館

四条大宮駅でフリーきっぷを買ったとはいえ、乗車したのは今春に出来立てホカホカの嵐電天神川駅から。フリーきっぷは『四条大宮』『帷子ノ辻』『嵐山』『北野白梅町』の4駅でしか買えません。それを買ってから、パーク・アンド・ライド方式にて、嵐電天神川駅からスタート! ……っとする前に、是非押さえておきたいポイントがあります。それは図書館!

京都市営地下鉄の東西線は、この春から太秦天神川まで2駅延伸しました。これにより嵐電と連絡できるように、嵐電天神川駅を新設したのです。これの区画整理で、天神川通りで行き止まりだった御池通りをまっすぐ直進させ、三条通りまで出られるようにし、地下鉄の駅の上には右京区役所などが入った『サンサ右京』というビルが出来ました。ここに右京図書館が移転し、右京中央図書館となったのです。

ワタシがずっと通ってる醍醐中央図書館は、京都市立図書館ではこれまで1番新しい図書館で、CDやDVDの貸し出しもやってて、しかも置いてあるCDが憎い感じなので大ファンなのは、もう何度も何度も書いております。だから、ここに新しい図書館が出来ると知った時には、絶対にCDの貸し出しをやるだろうと思って、心待ちにしておりました。そして、本日やっと訪れる事が出来たのですが、やっぱり京都市立図書館は凄い! ビックリ! インターネットが出来るパソコンが一杯あったりと、更に進化をしてるのですが、そんな事よりも、これまたCDの選び方が凄い! ツボを突きまくりです! デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデンが2枚(『アイアンマウンデン報告』と『構造と力』)あるわ、菊地成孔『南米のエリザベステーラー』『Wait Until Dark』『シャンソン・エクストレット・ドゥ・デギュスタシオン・ア・ジャズ』はある。でも一番びっくりしたのは東京ザヴィヌルバッハのCD("Cool Cluster"と"Vogue Africa")を置いてあるという所! これは腰を抜かしそうになりましたよ!! あと、たまも『しょぼたま』とかあるし、ナゴムのケラさんのCDや、宮崎吐夢(大人計画)の下ネタCD『宮崎吐夢記念館』なんていうのまである。

ジャズは醍醐同様、というか、醍醐に無い様なものまで充実してるし、例えばサイモンフィリップスのリーダーバンドのCDまであってビックリ。パット・メセニーとかもかなり充実してたし、ウェザーとかマイルスとかも、醍醐にないようなものも発見。菊地雅章『ススト』とかもありましたね。J-Pop系が充実していて、それに比べれば、クラシックや落語は、醍醐に比べてかなり少ない印象だったのですが、ひょっとしたらすでに貸し出し中のが多いのかも。醍醐にはある『現代音楽』というコーナーが無いのも気になる所ではあります。とにかく、借りたいものがザックザクとある感じなので、これから通う事になるでしょうね。あと、本の蔵書規模はそんなに多く無い印象をうけました。

嵐電天神川駅1

さて、実は図書カードを家に忘れて来てしまって(笑)、借りたいCDが借りられなかったというオチがあったのですが、それにもめげずに嵐電旅スタート! 今回のテーマは嵐電に乗って、テキトーに降りて目的も無く散策するっていうもので、どこそこの寺に行きたいとか、あそこの美味しい料理が食べたいとか、そういう贅沢なものは一切無し。とにかく安く遊ぼうという事なのです。

で、嵐電天神川駅からスタートして、動いた全コースを先に書くと、嵐電天神川(乗車)→帷子ノ辻(下車)→太秦広隆寺(乗車)→嵐山(下車)→嵐山(乗車)→御室仁和寺(下車)→妙心寺(乗車)→北野白梅町(下車)→北野白梅町(乗車)→蚕ノ社(下車)→嵐電天神川(乗車)→四条大宮(下車)→西院(乗車)→嵐電天神川(下車)。乗車・下車した駅は合計10駅と、全駅の約半分くらいではありますが、嵐山線・北野線の全区間は制覇いたしました。

仏像の自販機

帷子ノ辻で下車した後、大映通りを散策。1駅戻る様な感じで、太秦広隆寺駅から乗車したのですが、この太秦広隆寺駅のホームあたりにある自動販売機は、おみくじや土産物の小さい仏像がずらりと並ぶのです。こういう自販機が2台設置されておりました。実は外国産の仏像—-みるからにヒンズー教っぽいものなぁ—-なのに、結構売れているらしく、『売切』マークがいくつか付いておりました。

嵐電・嵐山駅

太秦広隆寺から乗った電車は、茶色いボディ・カラーのレトロ電車でありました。終点の嵐山駅まで乗車。

嵐山駅はホームに足湯があって、夏場はかき氷も食べられるようです。ちょうど着いた時に男性が2人、足湯に浸かりながらかき氷を食べておりまして、絶対後で食べてやろうと思いながら、散策に出かけました。

JR嵯峨駅のあたりまで散策、天龍寺で蓮池をみたり、渡月橋の方へ回ったり、ゆっくり散策して再び嵐山駅へ戻ってきました。

かき氷

そして食ったかき氷。つぶつぶいちごです。ふんわり氷系ではなかったですが、ちべたくておいしかった!

結局、足湯には浸からず、氷だけをホームのベンチに座って頂きました。汗が引いていい気持ち。

その後、御室仁和寺で降りて散策。そういえば、この辺りに安い定食屋さんが有った筈と、ネットで場所をしらべて行ってみました。『だるまや食堂』というお店。前にテレビでやってたので場所を調べたのですが、車では行けそうな場所じゃなかったので、良い機会でした。『鰆の味噌漬け』の定食をいただきました。

嵐電北野線

北野線の、多分『鳴滝』駅。ここまでは複線で、この後から終点『北野白梅町』までは、単線になってたような気がしました。

北野白梅町で下車して、イズミヤを散策(笑)。完全にこれは旅気分ではなく、暫し日常生活でございますが、こういうテーマの中に組み込むと、不思議と他所の町のスーパーに立ち寄った気分になるのは不思議であります。

次は『蚕ノ社』で下車して散策。区画整理が進んでいて、新しい住宅がどんどん建ってるようです。三条通りぞいはまだ空き地のままですが、あれは何が建つのでしょうねぇ。

嵐電天神川駅2

再びスタートポイントの太秦天神川駅。軌道敷内を車が走らない為にか、駅の近くにはポールが建てられておりました。

夕闇が迫る中、四条大宮まで。これで全線制覇です。ここから1駅分散策しながら戻りました。1駅分とはいえど、この間の距離はそこそこありまして、なかなか良い散歩になりました。西院駅に着いた頃にはとっぷりと暮れ、西大路四条界隈はすっかり夜の街。ここからスタートポイントへ戻ると、20時を過ぎておりました。

約8時間の京都旅、これにて終了。

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