四国霊場第24番札所最御崎寺(ほつみさきじ)
龍の彫刻
鐘石
ヤッコソウ
室戸灯台
室戸の海
四国霊場第23番札所薬王寺(美波町)
昨日の雨が嘘の様に、今日は朝から快晴。
折角良く晴れたので、ヤッコソウという珍しい植物を見る為に、高知県は室戸市にある最御崎寺(ほつみさきじ)まで出かけてみました。
四国八十八ヶ所のお寺は徳島からスタートして、高知県→愛媛県→香川県と時計回りに回るのが一般的ですが、徳島の最後の寺は日和佐(美波町)の薬王寺(23番)で、その次の24番が室戸市にある最御崎寺です。徳島と高知は隣どうしとはいえ、この薬王寺から最御崎寺までは距離にして80km以上はあり、歩き遍路だと途中2泊はしないといけないくらい距離があります。
室戸市までは何度も足を運んだ事がありますが、実は最御崎寺へ行くのは初めて。ワタシは仏教徒なのでお寺にいくのは大好き。その境内に面白い植物があるのですから、それは面白そう! と喜んで出かけて行きました。
最御崎寺はThe室戸岬という場所にあり、50メートル歩けば室戸岬の灯台がある山の上にあります。車で行ったので山道も難なく楽に登れますけれども、これ歩いて登るのは大変だろうなぁ……と思います。それに、流石にこのあたりは風邪が強く、人でも飛ばされそうに思う程の暴風が吹いておりました。
境内に入ると鐘石という面白い石があり、この大きい石を小さい石で叩くと、金属的な響きがするので不思議です。思わずサンプリングしたくなりましたが、なにも録音機器を持って来てないので残念でした。
この最御崎寺は勿論真言宗のお寺でありますけれども、本尊は虚空蔵菩薩。この虚空蔵菩薩が安置されます本堂は、塩の影響か古びた感じになっておりますが、またそれがいい感じに無常感を出しております。建物に刻まれた彫刻が細かくて、暫し見入ってしまいました。
ヤッコソウは葉緑素をもたず、シイの木の根に寄生する植物で、奴の形に似ている事から『ヤッコソウ』と名付けられたのだとか。発見されたのが高知県で、生息する北限は徳島の海陽町なのだとか。写真を見てもらえば分かると思いますが、なかなか面白い形をした不思議な植物です。
ひとしきり見学したり写真を撮ったりした後、すぐ近くの室戸岬灯台も見学。最御崎寺から50メートル程下った場所にあるのですが、山から一気に見晴らしの良い場所に出て壮観です。灯台の巨大なレンズと、その向こうの荒れた海原。そして水平線は見事。決して広い展望場所ではないのですが、感動的な眺めでした。
その後室戸を後にし、途中昼食などをとった後、東陽町の白浜海岸で遊んだり、お土産物屋さんを覗いたりし、今度は日和佐の薬王寺の近くに有る道の駅日和佐へ再び訪問。お土産を買ったりしたらもう夕方。辺りは暗くなってきておりました。
明日は早朝から京都へ戻るので、今日は今回の帰省の最後の日のようなもの。本当はとてもゆっくりとは出来ないだろうと思っていたので、今日の様にゆったりとドライヴしたり出来るとは思ってもみませんでした。珍しいものも色々と見られてとても充実した一日でした。本当は11月は柚子の収穫できる時期なので、柚子をとって帰りたかったのだけれど、この辺では時期的にまだちょっと早く残念でした。