台風18号による豪雨のせいで、朝から桂川や鴨川が増水し決壊。その水が住宅街や店舗へ押し寄せるという光景が、早朝からニュースで何度も流されている。
普段馴染みのある渡月橋の辺りが、あんなに水浸しになるなんて……とテレビを見ながら他人事の様に思っていたが、雨が上がって外に出てみると、テレビでは報道されていない小さな川も増水して、中には橋の地面付近より水位が上という川まであった。
コンビニの前の道は水に浸かり、その中を納品の車などが進んで行く。周りには通行止めの通りも少なくなく、あちこちに『通行禁止』の黄色いテープで封鎖していた。
午後からは所用で嵐山の近くに行ったので、自転車で渡月橋のあたりまで行ってみた。
もう水はひいていて道が浸水している事はないが、水が来ていた辺りは泥がたまっていたり、その泥が乾燥して土埃が舞っていたりした。
三条通りと罧原堤の交差点から来る道が交差するあたりまで行ってみたが、水がひいているとはいえ、流石にここから渡月橋へ向かうには気が引ける。大きな荷物を持った観光客も少なからず歩いていたが、野次馬が通行や後片付けの邪魔をする訳にはいかないので、数枚写真を撮って退散。
でも野次馬根性で行っただけじゃなく、やはりこういうのは実際に目で見てみないと怖さが解らないというのが実感できた。テレビや新聞の中で触れるニュースというのは、やはりどこかリアリティが希薄になってしまうもので、こういう目の前で起こってる恐怖というものを体験しないと、実際に自分の身に危険が差し迫っている時にも、どこか他人事の様に行動してしまいがちになるものだ。