去年の暮れにNikonの単焦点レンズ(35mm/F1.8G ED)を買ったときに、『第3回 ニッコールレンズフォトツアー ご招待キャンペーン』の『飛行機のフライト撮影 羽田 日帰りの旅』というのに申し込んだ。確か前回のキャンペーンの時にもちょうどレンズを買ったので、同じ羽田の撮影ツアーに応募しようかと思ったんだけど、現地集合現地解散だったので断念して、応募は棄権したのだった。
それが、今回のツアーはパワーアップしてて、伊丹集合で飛行機で羽田へ行き、羽田空港を発着する飛行機を船と展望デッキから撮影し、また羽田から伊丹へ帰ってきて伊丹で解散というツアーになっていた。しかも親子限定のペアでの参加になったのだ。これは応募するしかないと応募してみたら、なんと当選してしまって、本日そのツアーが行われたので参加してきた。
集合時間は午前8時なので、眠そうな長女を連れて京都の自宅を車で6時半に出発。2月の初め、実家がある徳島県南部が震度5強で揺れて驚いた日の午後に、今回のツアーの当選の連絡があったのだけど、実は一緒に行く娘には伊丹に向かう車中でも、まだ今から飛行機に乗って東京へ向かうことは伝えてなかった。自宅のカレンダーには、今日の日付の所に大きく『伊丹』と書いていて、すっかりいつもの様に伊丹に飛行機の写真を撮りに行くだけだと思っていたのだ。なぜ黙っていたかというと、うちの長女はこういうイヴェントの時には決まって熱を出すというタイプのお子で、直前まで内緒にしたほうがいいという妻からの助言があったから。別にサプライズにした訳ではない。
京都南から名神に乗り、吹田出口でおりて下道で伊丹へ。いつも通い慣れた道中だが、今日は緊張した。道は空いていて40分で駐車場へ到着。駐車場から空港ターミナルへ向かって歩いている時に、娘に今日の事を告げた。数年前に「飛行機で長崎に行くか、USJに行くかどっちが良い?」とこの長女に聞いたら、「USJが良い!」と答えた娘だ。その時は飛行機に乗るのが怖かったらしいが、後に何度も「あの時に飛行機に乗っておいたら良かった」と言っていたので、飛行機に対する恐怖心はないようだとは思っていたが、実際に直前に「乗りたくない!」と泣かれたら困るなぁとは心配していた。初めて飛行機に乗るという事が直前に告げられ、娘は驚いた様だが、すんなりと受け入れてくれて、ターミナル2階の待合所で集合時間を待った。
集合時間の8時になって、今回のツアーの参加者の親子さん達が集合した。ニコンのスタッフさんから往復の航空券が渡され、子供用には1人1台づつ新しい18-55のレンズが付いたD5500が手渡された。子供用のカメラは羽田に着いてから貸してもらえると思っていたのだが、今回は海(船から)と陸(展望デッキ)からだけではなく、空(飛行機の機内)からも写真を撮ってみて欲しいとのこと。その為に子供達が全員窓際の席になるように、チケットを手配してくれたとの事。いやぁ、ニコンのスタッフさんの素晴らしい計らいに、頭が下がる思いでした。もう一生ニコンしますですよっ!
保安検査を済ませて搭乗待ちの間、娘に一眼レフの使い方を教える。私は露出はマニュアルで撮る派だが、娘はいきなりそこまでは出来ない。そもそも体の小さい娘にD5500とはいえ、使いこなせるのだろうか? と心配になったが、全く問題ないようで驚いた。設定もオートの機能を駆使したら、子供でも使えそうだ。というか、いつもは触らせてもらない一眼レフを使えるのが嬉しいのか、感覚でパシャパシャ撮りまくっている。そういうのを見ると、何とも嬉しくなってくるのであった。
行きのフライトは午前9時30分発JL110便。W2までタキシングの後、ランウェイ32Lをテイクオフという伊丹のパターン。天気が悪く上空は雲のうえばかりだったが、大島の辺りからは視界が開け、眺めも楽しめた。なにより今日は南風運用なので、羽田に降りるのはランウェイ22だ。東京ディスニーランド上空を通るので、娘も喜んでいた。
つづく……。