パザ日誌


2002年6月 3日 (月曜日)----すぎもとともひで

一般受けしないバンド

新曲「Hell Ditty」は結構エゲツない大変拍子大会になった。

なんせ作ってる時に拍子を変更しようとして、Visionの画面上でメーター変更のリスト・ウィンドウをスクロールしないといけなかった時は、さすがに我ながら病気だと思って笑ってしまった。でもこの曲を聴いた生野さんがそんなに変拍子な感じがしないと言っていたので、とりあえず第一段階クリアかなと。ボクの目指したいのは、いかにもプログレ!じゃなくて変拍子とかを感じさせないポップさを出したいということ。実は難解だと言われているフランク・ザッパなんて、すごくポップなのだ。もちろん演奏者には難解なのだが。

でもやっぱり、ボクの古くからの友達に言わせるとこのバンドは「一般受けしない」らしい。まぁ、はじめから一般受けしようとも思っていなくて、むしろ一般受けする最近のヒット曲に対してこういう音楽もあるよというアプローチから始めたバンドなので、そういう意味ではこれでいいのかも知れない。そう言えばこのバンドを立ち上げる時にメンバーを募集してて、ベースで応募してくれた人がうちのデモ・テープ聴いて「もっと売れ線のバンドがやりたいから」と断ってきたのを思い出した。その人曰く「自分がやりたい!っていう音楽よりも、聴く人に受け入れられる売れる音楽がやりたい」のだそうだ。その人の生き方をボクが否定するのは筋違いなので、人それぞれ色んな考え方があるもんだと思ったものだった。

最近 たまを薦められて聴いているのだが、「温室」というCDを聴いてかなり鳥肌たちまくり。たまと言えば「さよなら人類」と、ボクの好きだったちびまるこちゃんのエンディング・テーマ「あっけにとられた時の歌」ぐらいしか知らなかったのだが、このなかの曲の世界観というかヘンテコさというか、ぶったまげてしまった。恐れ入りました!

個人的にはたまのメンバーも関係するグループ Pascalsというのが気になっているので、そのうち日本では通信販売でしか手に入らないというCDが欲しいなぁなんて思っている。このグループは海外で人気があるのだそうだ。聴く前からはまりそうな予感。