パザ日誌


2003年3月15日 (土曜日)----すぎもとともひで

ピースウォーク

京都市・市役所前・午後二時
反戦集会

イラクに対する軍事攻撃が来週にも始まるかもしれないと言われている今日は、世界中、そして日本中で反戦集会・ピースウォークが増々大規模で繰り広げられました。その中で京都のピースウォークに参加。初めて参加しての感想は、まずとっても楽しかったということ。これはとっても大事な事です。昼すぎにデモ参加の為に市役所に向かったのですが、正直険しい顔をして「戦争反対!」と拳を振り上げて行進するだけの反戦行動だったらちょっと抵抗があったのです。でも集会場である市役所前の広場に着いたとたんに、そんな不安は吹き飛んでしまいました。もうかなりの人が集まってた市役所前では、軽快なサンバチームによる演奏に会わせて、子供から年配の人までが一緒に踊るわ踊るわ。これが若者だけで盛り上がってるのではないのが大切な所だなぁと思いました。

会場には本当に年齢・性別・国籍を問わず色々な人が一杯集まりました。朝日新聞には五〇〇〇人(京都新聞では四〇〇〇人)という数字が載っていました。本当にまだ1歳にも満たない赤ん坊を背負ったお母さんから、反戦メッセージの書かれた服を来たゴールデンレトリバーやシーズーまで。集会では色々な人の反戦リレートークが続き、高石ともやさんの「イマジン」の日本語版が響き渡りました。高石ともやさんのお話で紹介されたエピソードは面白かったです。高石さんはアメリカで暮らす知り合いの人から911のテロの時には「子供が大統領を守るためにボクは軍隊に入るんだと言って困ってる」と聞いて、今度はその1年後「どうもそれは間違ってるんじゃないか? と言っていて困ってるんだ」というお話しでした。ブッシュが今回のイラク攻撃の正当性の為に「911のテロ」を利用してるという事に、アメリカの人も気付いてるのでしょう。アメリカでは大学生の大勢が授業を放棄してまで反戦活動をしてるという話しを某メールマガジンで読んだのを思い出しました。そしてそれは今では高校まで広がってるのだとか。

集会の後は市役所前から御池通を河原町へ右折して四条通りへ。四条を左折して四条大橋を渡って円山公園までのピースウォークです。鳴り物入りのデモ行進はとても楽しい。それはどこかの国の様な一糸乱れぬ行進でなくて、本当に自由だからです。皆が思い思いに表現できて、それでいて「No War!」とか「戦争反対!」とか声を合わせてアピールするのがいい。みんな思いは同じなのですが、表現方法は自由なのです。その自由さがとっても重要だなぁと思いました。そういう人たちが自由なままでどんどん増えていき、一致団結したパワーというものを今日は体験出来たというのが凄かったです。本当にこの力というのは、何かを変える事が出来るんじゃないかという凄みみたいなものです。「そんな事やっても何も変わらないよ」なんて醒めて言うのがカッコいいのかも知れませんが、十分に変えられるだけのパワーには有るんじゃないかという実感はありました。実際に今回のイラク攻撃を止める事が出来なくても、そういう実感を持てた人が日本だけでも何万人かは居たというのは、これからの日本国民の大きな財産となるのだと思いました。

行動はまだまだ続きます。参加は自由です。大切なのは自分の考えを持つこと。自分なりの表現でそれを伝える事。それがデモでなくてもいいですし、勿論デモであってもいい。

参考リンク