パザ日誌


2004年6月 3日 (木曜日)----すぎもとともひで

誰かノラを探してあげて

図書館で2週間延長して読んでる「ノラや」(内田百閒/中公文庫/ISBN4-12-202784-5)。そろそろ返さないといけない時期に来てるんですが、200ページちょっと読んで、残る100ページほど。読みやすいので後は一気にいきたいところです。

しかしこの本。初めは読んでて顔が緩む程、家に住み着いた「ノラ」という猫に対する愛情が一杯書き綴られていて、この調子で最後までもつのだろうか? と心配していたら、そういうのは本当に最初だけで、残りはひたすら居なくなってしまった「ノラ」を思って、読んでて辛くなる程の「泣き暮らし」ぶりが綴られるのでした。何度「誰か、ノラを探して来てあげてー!」と叫びたくなるか......(苦笑)。

そういえば、この前に図書館に行った時に、ちょっと前に出て買ってない「フランク・ザッパ自伝」(フランク・ザッパ+ピーターオチオグロッソ:著/茂木健:訳/河出書房新社/ISBN4-309-26719-X)を発見して、まったくここの図書館は......と呆れ返ったのですが(笑)、早速借りて来て読んでます。前の訳のは持ってるんで買うのはどうしようかなぁ......と思ってましたが、やっぱりこっちの方がいいですね。