パザ日誌


2004年9月 9日 (木曜日)----すぎもとともひで

Amazonの弱点

Amazonに注文しているアンサンブル・モデルンの「コンロン・ナンカロウ作品集」。昨日、発送予定の期日が過ぎましたので、今朝がたAmazonからメールが届きました。人間から来たメールじゃなくて、関心するくらい機械的な感情のまったく無いメール。設定されてる予定期日が過ぎたのを自動的にリストアップして、予め用意してあるいくつかの文章の内から、合うものを探して、自動的に送るという、何の人間の情も感じられない、事務的というより、まさに非人間的、機械的、工業的なメールです。

内容は発送をあと1、2週間待ってくれっていうものなんですが、結局はこれ、人間と人間がコンタクトをとって、商品をオーダーしてる訳じゃないんですよね。毎日毎日、機械的なオーダーを大量に処理してるAmazonの仕組み、そして、効率などのために機械化、非人間化のシステムへとならざるを得ないという事なんでしょう。それでも、唯一の直接的コミュミケーションの手段であるメールに置いても、このシステムでやってしまう所が、最大の欠点なんですが、それを小回りの利かない大企業に求めるのはやっぱり無理だというのを、Amazonのやり方を見ていていつも思います。

ボクは最終的には「この商品は入手できないことが判明いたしました。」なんていうメールが届くんじゃないかと思ってます。実際に前にもそういうメールを受け取った事もありますし、Amazonが大量の商品を販売し、そのなかにかなりの「入手できない商品」に「発送可能時期」をくっつけて、公開し続けている事は理解してるつもりです。更に、「予約販売」なんていう確実に入手可能な商品に関しても、発売日に一般のCD屋さんで平積みなってる状態でも、平気で「発送可能時期:通常4〜6週間以内に発送します。」なんていう事をする所だっていうのも経験で知ってます。

「発送が遅れている商品の注文をキャンセルするときは......」なんていうメールの内容は、いかにも紳士的な文句の様ですが、逆に言えば「うちはあんさんなんかにキャンセルされた所で、全然痛くも痒くもありまへんえ」と言われてる気がするのです。商売が大きくなると、この辺りを切り捨てないとやってらんないという、当たり前のリスクなんでしょう。客からしたら、そんな文句よりも「今スタッフが必死に走り回って探してますんで、キャンセルなんて言わないで、もう暫くお待ちください!」なんていう、この残暑の折、汗の臭いがしそうな人間臭いメールを1通くれれば、それだけで納得するっていう話なのにねぇ。

それにしても、現代音楽系が強くて、輸入品も取り扱ってくれるショップっていうのは、どこかに無い物でしょうか? 需要はある筈だと思うんですけれどねぇ。今日も何店舗かハシゴしたけど、「ナンカロウ」の「ナ」もありゃしないです。