運動会シーズンだったんですね。
先日、小学校の近くを通りかかりますと、鼓笛隊の太鼓の音がするではないですか。姿は見えませんでしたけれど、小学生の一生懸命演奏する姿を想像して、ほのぼのとしてしまいました。それと同時に大きく叩くか、若しくは叩かないかというデジタル的な演奏は、ロックドラマーの様でして、ある意味格好悪くもあり、そしてカッコ良くもあるのです。せめて5ストローク・ロールとか、フラムなんかを織り交ぜるだけで、とってもカッコ良くなるのになぁ......なんて思ってしまいました。小学生の、しかも運動会だけの出し物に、そういう事を言うのも何なんですがね。
そういえば、ボクも小学生の頃に、同じ様に運動会の出し物の鼓笛隊で小太鼓を担当した事があります。音楽の授業なんていうもので、リコーダーやハーモニカを吹かされたりしてたのは、まったく面白くなかったのですが、この小太鼓は放課後の練習が楽しみで楽しみでしょうがなかったものです。5ストロークもフラムもありませんでしたけれど、音楽の楽しみを教えてくれた貴重な体験でした。これがなければ、今バンドなんかしてなくて、駅の階段で女子高生のスカートの中を手鏡で覗いたり、ケロヨンクラブで修行の日々を過ごしたりの、どこにでもある平凡な生活を送っていたのでしょうね。
それで、週末にはシュトックハウゼンのCDを買おうかなと、三条のJeugia本店っていうCDショップに立ち寄ってみたら、輸入盤が20%オフだというので、これはラッキーな時に来た! と思ってレジに向かおうとしたのです。それで、店内のあちらこちらに貼ってあるチラシに眼を向けてみたら、なんと6階のイヴェント・スペースでは、輸入盤CDが新品で1枚525円均一なのだとか。これは先にこっちをみなければと、もったCDを棚に戻して、エレベータで6階へ上がりました。
クラシックのコーナーには、予想以上の枚数のCDがあって、見ていたら現代ものも結構あります。1時間近くあれこれ探してみて、そのうち4枚を厳選して買いました。これでも、たった2100円です。お買い得!
で、結局選んだCDは去年亡くなったアメリカの作曲家Lou Harrisonの"Drums Along The Pacific"というパーカッションがメインなアルバム(後でタワレコに行ったら、このアルバムが現代音楽コーナーで面だしコメント付きで2500円位で売ってました)と、同じくLou Harrisonの"Serenado"という、こちらはギターがメインのアルバム。あと、Wergoレーベルもので、まったく知らなかった作曲家detlev müller-siemensのアルバム。それからLuciano Berioの曲を集めたEnsemble Avantgardeっていうオケのアルバムの計4枚。
ベリオのアルバムは「セクエンツァ」が入ってたので即決です。何故なら、来月の23日と24日には、京都のお寺(3ヶ所)でこのセクエンツァを全曲演奏するというコンサートがあって、しかも無料というお得さなので、2日間、3ヶ所をハシゴして、全曲聴いてやろうと企んでいる私としては、ベリオは今、旬なのでありました。楽しみ楽しみ。こういうお寺で現代音楽とは、やっぱり京都はこういう事をしてくれなきゃ!