パザ日誌


2006年4月22日 (土曜日)----すぎもとともひで

英雄の生涯

寿司

今日は京都市交響楽団の第487回定期演奏会を聴く為に京都コンサートホールへ。プログラムは......。

京都市交響楽団 第487回定期演奏会
  1. ベートーヴェン:序曲『レオノーレ』第3番 Op.72b
  2. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
  3. R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』 Op.40
指揮
大友直人
ピアノ独奏(2曲目)
スティーヴン・コヴァセヴィッチ(Stephen KOVACEVICH)
ヴァイオリン独奏(コンサート・マスター、3曲目)
グレブ・ニキティン(Gleb NIKITIN)

京響50周年記念として毎回、開演40分前から行われているホワイエでのロビー・コンサートは、今回はサンサーンスの曲で、ハープとヴァイオリンの曲。ベートーベンのピアノ・コンチェルトでのアンコールは、ベートーヴェンのピアノ曲『バガテル』からの曲だそうでした。

今回、開演前の注意アナウンスに「傘や杖などをお持ちの方は、横向きに置いて下さい」って言ってるのがありましたけれど、あれは今までも言ってましたっけ? ひょっとしたら、先月の件があったからですかね? あれはビックリしましたからねぇ。というか、演奏台無しにしましたからね。

いやしかし、『英雄の生涯』ですよ。前にも書いたと思うのですが、この曲は中学生の頃に小澤征爾指揮、ボストン交響楽団演奏のレコードを買って良く聴いてた大好きな曲です。当時クラシック大好き少年だったボクは、(今とは違って)ベートーヴェンとかを良く聴いてたんですが、この曲とベルリオーズの『幻想交響曲』が、今から思えば現代音楽好きになるきっかけだったのかも知れません(具体的に現代音楽を聴き始めたきっかけは、フランク・ザッパだった訳ですが、過去に『英雄の生涯』や『幻想交響曲』に親しんでなかったら、ザッパから現代音楽にいかなかったかも知れません。今頃「ザッパはカッコいいんだけどさぁ、現代音楽なんてやらずに、ロックだけやってりゃよかったのにね」なんて言ってた筈です)。大雑把なクラシックな系譜として、『リヒャルト・シュトラウスとベルリオーズ』『ラヴェルとドビッシー』『ストラヴィンスキーとバルトーク』っていう辺りは、ちょうど古典と現代の河口、海水と真水が混じり合う辺りの絶妙な時期だと思うのですが、有る意味この辺りが所謂『クラシック音楽』ってもののピーク地点なのかもしれません。色んな意味で。

それはともかく、『英雄の生涯』ですよ。生で聴くのは初めてだったので、興奮しまくりでしたよ。朝からDVD(京響のとN響のテレビ録画)で見て、コンサートホールに向う道中ではベルリン・フィルのCDを聴いて、気分は盛り上がっておりましたが、やっぱり生は凄い。なんせ大編成ですから、人数だけで圧巻です。スネアも普通のと深胴のと2台あって、中盤の3拍子の打楽器大盛り上がりなパートは気持ちよかったです。最近酷い肩こりが楽になった気がしましたよ。

次回(5月11日)はモーツアルトの『リンツ』とショスタコーヴィチ『レニングラード』です。生誕250年と100年のアニヴァーサリーな組み合わせですね。ちょっと前に聴いたショスタコーヴィチの11番はかなりの名演奏だったので、次回も期待してますが、よく考えるとチケットまだ買ってないでわないですか! しまった。指揮はドミトリー・キタエンコ氏ですし、P席売り切れるかも!

写真はコンサート終演後、ちょいと小腹が減ったのでジャスコで買ったお寿司。閉店前だったので半額でした。でも美味しかった。