パザ日誌


2006年7月22日 (土曜日)----すぎもとともひで

pazap Live! @ Arcdeux

ベーシスト脱退のため、急遽『生バンドpazap』から『打ち込み同期ものpazap』へとなった(戻った?)、久しぶりのライヴでした。

セットリスト
  1. くらむぼん
  2. ボク
  3. にゃぴょんが
  4. おやまのフジー
  5. ひげの魔法より『序曲』〜Hell Ditty

昨日も遅かったので、ゆっくりと眠ろうと思っていたにもかかわらず、目覚めたら朝の8時半。それでもゆっくりと過ごして、最近ではもう恒例になった行事、デートコースペンタゴンロイヤルガーデンのDVDで気分を盛り上げて、迎えに来てくれた生野さんの車に乗り込んで午後2時に出発です。

道中、いつもの駐車場の空き情報を京ぽんで調べてみると「空車」になっていたのですが、ライヴハウス前で荷物を降ろして、生野さんが駐車場へ向かうと、すでに「満車」になっているとのこと。しょうがないので、以前にエライ目に会った離れた駐車場まで、ボクも一緒に向かいました。

離れた所の駐車場はなんとか数台空いていて助かったのですが、ここから歩くのはちょっと大変。ただ、前回のように荷物を持ってる訳じゃないので、その点は助かりましたが。それでも入り時間ギリギリに会場入り。リハがトップだったので、汗だくのまま慌ててセッティングにとりかかりました。すでに体力の9割方を消耗した後です(笑)。

セッティングも、いままでのドラムだけっていうのじゃなくて、時間がかかるし、打ち込みの音のバランスが予想通りにスタジオとも違うしと、しかもそのせいか、打ち込みの音の返しを最大にしてもらっても、あんまり聞こえないという、身の毛もよだつリハになってしまいました。「おやまのフジー」とか、生音オンリーでやってたときにはベースソロに差し替えてたシンセのソロなんか、ほとんど聞こえないっていうのもビックリで、P.Aさんから「ベースだけが大きすぎて、他が聞こえない」との事で、慌ててLogic上でベースのフェーダーを下げて、その代わりにマスターヴォリュームを上げて対処。これでオッケーもらって、なんとかリハも終了です。

へろへろでなんとかリハを終えた後、他のバンドさん達のリハを見ながら、楽屋が空いたのを見計らって、コンセントを借りてMacとミキサー(兼オーディオカード)を繋いで、ヘッドフォンで確認しながら、リハでバランスを変えた部分を、他の曲の分も同じように全て変更。もうこれで後は本番にどうなるか、始まってみないと分からないという感じです。もともとpazapははじめた頃から打ち込み同期ものバンドだったのですが、数年のブランクもあるし、あの頃とはシステムも変わってしまい(はじめは単体シーケンサーYamaha QY700とクリック用にQY20、そしてPower Book 1400とYamahaの音源MU500とクリック用のMU80になって、今回はMac Bookのみで全てソフト音源とオーディオファイルになりました)、しかも今回のシステムは構築して1ヶ月経ってないので、エラーが想定でききれないのが怖い所なのです。

全てのバンドさんのリハが終了してから、いつものように「つるや」という蕎麦屋さん(?)へ。初めて「釜揚げうどん」を注文してみました。「うどんは釜揚げだろう!」というポリシーを持つ、釜揚げ好きとしましては、はじめて行くうどん屋では必ず「釜揚げうどん」を注文して店の評価をするのですが、この「つるや」さんは蕎麦屋という印象があったので、「釜揚げうどん」を注文せずに、今まではざるそばとかを食っていたのでした。

でも、ここの「釜揚げうどん」を食べてビックリ。今まで食べた中で1番美味しかった! まづ、うどんがアツアツ。これ当然当たり前な事なのですが、中にはこれさえもクリアできない店があるのです(それと「釜揚げ」って注文してるのに、やたら早く運ばれてくるとか。これ「湯だめうどん」やろ! って)。それから、ここはつけ汁の方もうどんと同じくらいアツアツ。こういう店は初めてかも。なんせ手で持てないくらい熱いのですよ。中には冷たいつけ汁出すところがあってガッカリしますが(それから生玉子も要りません。うずらならまだしも、鶏の玉子出すところなんてボクには論外)、普通うどんが熱いので、多少冷めてるつけ汁でも、食べてたらすぐにアツアツにはなるので、この辺りはどうでもいいだろうと思っていたのですが、ここのアツアツのを食べて目から鱗です。これアツアツの方が美味しい! いやぁ、本番前からこのうどんでテンションが上がりました。また食べに行こう。

本番前は楽屋でウォーミングアップをしたり、今回はMacを持ってきてるので、お決まりのテンション上げる儀式「ミラーボールズを聴く」というのも、iPodでじゃなくてDVDで観ました。西部講堂のミラーボールズ。菊地さんが紙飛行機を投げて笑ってるのが面白いミラーボールズを観て、テンションを上げていざ本番。

セッティングをしてる間のSEは自分でリミックスしたものなので、それを聴いてたらセッティングにどれくらい時間がかかってるのか分かります。流石に今回は時間がかかってしまって、Macからの音が出てるのかを確認してもらってる内に、自分が聞くクリックがちゃんと鳴ってるのかをチェックするのを忘れてしまい、本番がスタートして音が出てからクリックが鳴ってないのに気付き、慌ててチェックしてみると、なんとヘッドフォンアンプへの入力を刺してない事が判明(汗)。これはMac本体のラインアウト端子に刺すんですが、アタフタしながら刺したら、音が一瞬止まってしまいました(大汗)しかもその瞬間に画面に「MIDI同期エラー」みたいなエラーが出た。ビビリまくりでございました。最近のMacは単なるヘッドフォン端子じゃなくて、アナログとデジタルのラインアウトも共有している端子になってるので、こういう風に音が止まってしまったり、同期エラーが出たりするんでしょうね。

1曲目の「くらむぼん」は暫くドラムが入らないので、なんとか間に合わないかな? と思いましたが、もうどうしようもない状態だったので、最初からやり直し(苦笑)。打ち込み音しか出てない部分で助かった面もあります。

それでも後はなんとか順調で、1番の問題だったモニター環境も、ベースと他の音のバランスを変えたのと、P.Aさんの努力のお陰で、かなりいい感じになっていて、安心して出来ました。これは本当に良かったです。まぁドラムのプレイ的には結構ボロボロでしたけれど----なんせ、右足のふくらはぎがライヴ中ずっと笑ってるんですよ!----、それでも総合的に考えてみたら、なんとか合格ラインぎりぎりって感じではなかったかと思います。個人的には十分楽しめたし、それが何より良かったです。

打ち込み部分は、準備期間が1ヶ月っていうのもあって、基本的に今まで使ってたmidiデータを使いましたが、音源がソフト音源に成った事で、クオリティは上がったと思います。変えたのは、2曲目『ボク』の最初に、配布CD-Rに入っている『Mandam#4(これ、配布CD-RにはMandam#3となってるのですが、これは間違いでMandam#4が正解です。Mandamシリーズの4曲目です)』のパターンを使った事。それから、『ひげの魔法』の『序曲』から『Hell Ditty』に繋ぐという力技をやったのですが、これテンポが若干合わないので、間に打ち込みパートを挟んで繋いでみました。CDJもグルングルン回して録音してあったのですが、これ本当は生でやりたかった! ただ、もうこれ以上機材を持っていくのは無理なので、諦めました。自宅では大活躍なのですが、これはまたいつかライヴでも使いたいなぁ......。

生演奏pazapだけを知ってる人と、今回初めてpazapを見ていただいた方との感じ方の違い----これはその人の嗜好の(もしくは指向と言ってもいい)問題もあるので一概に比べられませんが----も興味深かったですし、これからも更に色々とチャレンジして行きたいと思いましたです。まだまだ打ち込みの使い方がレガシー過ぎる点もありますし、もっと面白い事もしたいです。これからのpazapにも期待してくださいませ!

今回もスタッフの皆様方には本当にお世話になりました。勿論見ていただいた方、対バンの皆様方、本当にありがとうございました! それから、本番前に絶品の釜揚げうどんを食べさせてもらった、『つるや』さんにも感謝!

日時
2006年07月22日(土曜日)
会場
ARCDEUX(河原町通高辻下る清水町454-1 林ビルB1)
前売り
800円
当日
1000円
出演
  1. The simpsongs
  2. 恐山のパフォーム狂
  3. 七色ストリッパー
  4. pazap