パザ日誌


2007年12月19日 (水曜日)----すぎもとともひで

『ミクロ』が出来るまで(でもまだ未完成)

腰痛とそれに伴う座骨神経痛に重ねて、先週から右足小指の負傷と、貼るカイロによる背中の低温火傷、そして極めつけには先週末からの風邪がピークに達したのは昨日。1日寝込んでしまいました。今月はpazap楽器隊にとっては『体調強化月間』という事で、次のライヴに向けて色々と調整しているつもりではありましたが、それに反比例して悪くなる一方の体調。まったく困ったもんです(苦笑)。

さて、鼻の穴をおっぴろげて不幸自慢をしたあとは、新曲のお話。前回のライヴが終わり、今月22日(土曜日)のライヴが決まってからは、『新曲2曲』をかかげて作曲活動に励んで参りました。いや、嘘です。そういう気はあったのですが、なんせ体調の悪化や子供の世話に邪魔されて、なかなか思うようにははかどっておりませんでした。『新曲2曲』の内訳としましては、1曲はpazap流クリスマス・ソングで、バラードって感じではなく、ミラーボールを回すのが似合いそうな、スロー・ファンクの曲を作りたいと思っておったのです。イメージとしては、DCPRGの『ミラーボールズ』みたいな感じで、歌もので。2曲目はタイトルも決まっていて『ミクロ』という、ちょっと短めの曲。これは、前にも仮想ミュージカルのサントラを作りたいという事を書いておりましたが、その中の1曲で、ミュージカル『Hell Ditty』の中の1曲という位置づけの曲であります。『ミクロ』というのは登場人物の名前で、主人公の善魔と悪魔の双子のDittyをやっつけようとする女の子(?)です。で、その『ミクロ』のテーマ曲を作ろうと思った訳です。

......と、そこまではすぐに決まって、あとは作る状態のまま長時間(事実上)放置。そして、ライヴ2週間前である先々週の土曜日の午後から、やっと本格的に創作開始です。とは言えど、2曲は到底無理。とりあえずキャラ設定が出来上がってる『ミクロ』を作る事にしました。その夜のpazapのスタジオ練習時にはイントロとメロディは出来上がっていて、サビ以外は伴奏もついておりました。その状態でスタジオで披露。なんせテンポ160。速さに苦笑の連続でしたですね。徹夜しても今日中に完成させてメンバーに配布する! と声高らかに宣言し、帰宅後すぐに就寝(笑)。翌日曜日早朝から再び作業開始。サビのコード付けをして、大枠は完成。前日のスタジオ終わりにセットリストを決定したのですが、その時に『ミクロ』は3分半くらいの曲と仮定していたのだけれど、作って行ったらもっと長くなりそうだった。でも、そこはグッと我慢して、なんとか3分半にして、作っていたLogic Pro8からMP3にバウンス。それをメンバー全員に、ネット経由で配布しました。

さぁ、この状態でライヴまで2週間を切っている。生野さんはギターのアレンジを考えて練習、うたうたい氏はここから作詞スタート。ボクはまだアレンジをつめて行かなければならず、ドラムの練習は1番後回し。ライヴ1週間前の12月15日。歌詞は完成、生野さんもアレンジは決まった模様。車の修理で出かけたりしなければならず時間を取られてしまったけれど、待ち時間に散歩がてら三条会を散策しながら、きんこう楽器で愛用のスティックを購入。2セット買うと100円びきなのでお得なのです。夕方にはやっと個人練習に2時間入って、テンポ160の『ミクロ』のみの練習。これがまた難航しまして、結局1回もまともに通して叩く事が出来ずに愕然。1週間前というのに......。

その晩から、スタジオでの教訓を受けて、いままで仮ドラムとして入れていたApple Loopsの有りものドラム・パターンを削除、打ち込みものと自分が叩く2つのリズムを組み直し。そう言えば、スタジオで実際に叩いた時に気がついたのですが、全編16ビートで作ったつもりが、なんとAメロ部分のみ8ビートに成っていたのです。正確にはこのAメロ部分を流用した間奏部分も8ビートで、思わず足が勝手に16で踏んでしまうというのは、本当に16ビート・ドラマーの悲しい性。いや、そうじゃなくて単にヘタクソな故の事でありました。トホホ......。という事で、この8ビート部分も16ビートへと直そうかとも思ったのですが、ここはノリノリで打ち込んだ部分で、その時の気持ちを尊重しようと、敢えてここは8ビートのまま残しました。よって、本当に気をつけないとビートが無茶苦茶になってしまう可能性有りです。

翌日曜日。なんやかんやと手直しをして、最後に間奏部分の語り(?)部分である善魔のDittyは鼻であしらう。悪魔のDittyは小指で倒すという台詞を自宅でお気楽に録音。絶妙のタイミングで娘のぐずる声が入ったのだけれど、それがなかなか味があったので、そのテイクをそのまま採用。実際はちょいと加工したりしてるので、赤子の声だとは分からなくなりましたが。そして、全てのトラックをLogicからaiffファイルでバウンス。それをableton Liveへ移して、Liveでミックス。ableton LiveはVer.7へアップして、付属のコンプにサイドチェインがついたので、さっそくリズムトラックに適用してみました。これはかなり快適ですね。

そんなこんなで今回のライヴ用のオケは全てが完成。あわててpazapのリハへと向かいました。ライヴ6日前に、新曲の初めての合わせっていうのは、まぁ他のバンドさんではよくあったりするのかもしれませんが、うちでは初めてですね。先日の練習での生野さん曰く「このバンドの1曲は、普通のバンドの3曲分くらい疲れる」という事ですから、いくら変拍子やポリリズムがなく、3分半の曲とはいえ、テンポは160で16ビートでおやじバンドなのですから、これは無茶な事ではあります。

それでも、なんとかギリギリセーフなくらいには合わせられ、もうちょっと練習すればなんとか本番も楽しめるかな? と思った時の風邪。個人練習に入るのもままならず、残すは前日の最後のバンド・リハのみ! 元々ドラムの練習はしない方なんですが、それでもこんなにドラムの練習をしてないで本番に臨むのは初めての事です。

残るあと2日。出来る範囲で調整して本番に臨むつもりですが、その時にちゃんと新曲『ミクロ』は完成するのか? この瞬間の目撃者となるために、是非ライヴへおこし願いたいと切に願う訳でございます