とりあえずメリークリスマスでざーます!
我が家はクリスマスを祝う習慣をなくしておりますのですが、21日にいつもヒゲのケーキで祝う聖ザッパデイも、スタジオに向かう車の中で、大好きなアルバム『スタジオ・タン』(Amazon.co.jp)を聴いたくらいでゆっくりする余裕も無く、娘にプレゼントも選べす、最後のバンドリハを終え、『ミクロ』の初演にはまだ不安をかかえつつも、ライヴ当日の22日(土曜日)は予報通りの雨。
少し遅く起きて、ライヴ前のお決まりであるデートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデンのライヴDVDを流しっぱなしにしながら、準備したりゆっくりと娘と風呂で遊んでたりしてから、14時半すぎに自宅を出発。途中、ゲイトウェイで紛失して困っていたチューニング・キーを購入しつつ、渋滞に捕まり、生野さんちへ到着したのは、予定時刻を30分近くもオーバーした時間。荷物を積み替えて1台の車でARCDEUXへ着いたのは、ちょうど入り時間の1時間くらい前。荷物を降ろしていつもの駐車場が空いてるのか、ビクビクしながらいってみると、予想外に数台の空きがありましてホッとひといき。
今回のライヴも前回と同様に、午後からイヴェントが入っており、入り時間も開演時間もいつもより遅め。しかもリハが終わったらほどなく開場時間となるので、つまり、ライヴの楽しみとなっている『つるや』での夕食はまたお預けだ。
入り時間まで対バンの方と挨拶などをしながら、時間が来て楽屋入り。しかし、前のイヴェントから出てくる楽器をもったバンドマンを見ていると、軽自動車に小錦クラスの相撲取りが4人乗っているんじゃないかという気になるくらい、「まだ出てくるか?」を連発してしまう。どうやってあの楽屋にこれが収まるのか不思議だ。ここの楽屋がそんなに狭い楽屋ではないにしてもである。
リハは予定通りにちゃんと逆リハ。前のバンドさん----つまり本番はトリのバンド----も3点セットだったので、なかなかスムーズにセッティング出来た。時間の関係で、いつもより早めに曲を止めながらのリハ。いつもベースの音が小さいかな? と思って「ベースください」を連発する私だが、こんかいは初めからオケもベースもベストなモニタ。ヴォーカルが聞こえづらくて上げてもらったくらいで、ほぼ返りは決まった。
3組のリハが終わるとちょうど開場の時間。相変わらず降り続く雨の中、向かいのセブンイレブンまで買い出しに行って、楽屋でおにぎり2個とサラダ(青じそドレッシング)とポークのソーセージみたいなのを食べ、対バンのドラムさんにテリーボジオが特集の『ドラム・マガジン』を借り、読みながら開演を待つ。
今回のセットリストは以下の通り。まったくクリスマスもなにも関係ないセットリスト。ただ、S.Eはちょいとクリスマスを意識しての選曲も入って、たまの『ぎが』を1曲目に。まぁ、一般的なクリスマス曲でないのがまた良い。あとはパスカルズの『だんだん畑』とかを繋げてみた。
そうそう、『ぎが』が流れてる時に太鼓をセットしていると、店長林さんがうちのうたうたいに「これ録音したの?」と質問されていた。知久寿焼氏を崇拝する彼女には最高の言葉であるし、私個人の思うpazapのコンセプトが『Tipographicaのバックで知久さんが歌うようなバンド』というものでもあるので、それも合わせて嬉しかった。これだけ変拍子の曲を減らしても、相変わらず「プログレ好きですか?」と言われるのは、もう慣れっことは言え、相変わらず返答に困る。最近は極端に「実はプログレ大嫌いなんですよ」と答えるようにしているのだが、正確にはこれは間違いで、プログレが嫌いな訳でなく、『ロック』が大嫌いなので自動的にプログレもそれに含まれてしまうという訳だ。ロック・フリークの方々には気が悪いかもしれない。でも、好きと嫌いは表裏一体なもので、マザーテレサの言葉を借りるまでもなく、『ロックには無関心』というのよりは、本当は意識している部分があるのかもしれない。あえて書くと、今自分が一番意識しているジャンルを訪ねられたとしたら、『クラブ・ミュージック』と答えるだろう。
今回のセットリストは、最近の定番コースなのだが、やっぱり新曲『ミクロ』の初演が大きい。本番は速さについて行けないという様な事は無かったと思うが、案の定リズム・パターンを間違えてちょっと混乱してしまった。体に曲が馴染みきってないのは、曲を作り始めてから2週間目の本番という事より、やはり練習不足のせいだった。それでも止まる事もなく、悪くない出来だったと思う。何人かの方に良かったと言ってもらえたし、「着メロにしたいです」という嬉しいお言葉も頂いた! 何度もライヴを聴いてもらってるお店の方にも、あの曲だけは明らかにカラーが違う曲だったと言って頂き、良いアクセントになる曲のようで嬉しかった。
あとは、個人的には『練習不足』という言葉のみだ。『ミクロ』というテンポの速い曲が、他の曲に与える影響という部分も新しい発見だった。あんなに速いと思っていた『Hell Ditty』がなんと遅いと感じるくらいで、この日の『ニャピョンガ』のソンゴのパターンもちゃんとテンポ120の16分がヨレるわで、これら全て含めて、本当に練習不足としか言いようが無い。体力的な部分も含めて、やっぱりちゃんと練習しないといけないなぁと猛反省。
『ボク』の途中でギターの弦が切れるハプニングや、本番直前にスネア・サイド(スネアの裏のヘッド)が2カ所も破れてしまうという、トンデモなハプニングもあったが、曲が止まったり、Macが拗ねたりする最大の致命的なハプニングはなく、なんとか無事にライヴは終えられた。勿論反省点は色々感じているので、それを収穫として2007年のライヴ総決算にはなったかも。2008年のpazapはどうなるのか? まだまだ止まらずに大人げなく行きますので、変わらず御贔屓にお願い申し上げる次第でございます。
またまた月並みではございますが、告知が遅れたにもかかわらず、雨の中駆けつけてきていただいた方。対バンさんを観に来ていたのに、たまたまそこに居たというだけで、こんなバンドの変な曲を聴かされてしまったという大勢の方々。「底抜けに!」の連発に大受けしていただいた、年配のNHKファンの方々(笑)。そして、相変わらず楽しくライヴをさせて頂けるスタッフの皆様。そして、対バンの皆様! 本当にありがとうございました!! 感謝!!!