今日は『物語(ストーリー)のある音楽〜語りとのコラボレーション』というコンサートを聴きに、本当に久しぶりに京都コンサートホールへ。
このコンサートは『京都女子大学のニューイヤーコンサート2008』という事で、公開講座として無料で入場する事ができるというお得なコンサートでした。ただし、事前に往復はがきにて申し込みの必要が有り、12月の初めに送って、年末に招待券の返信がありました。
内容は、オープニングに京都女子大学の校歌があり、引き続き学長の挨拶。それから演奏が始まるのですが、はじめに仏教讃歌が3曲程あり、それからがメインの『物語のある音楽』がスタート。『語りとのコラボレーション』という事で、1部にはチャイコフスキーのバレエ音楽『くるみ割り人形』からの抜粋に語りをつけたもの。それから、プーランクの『象のババール』。2曲ともピアノと語りでの演奏でした。個人的に『象のババール』はストーリーも好みじゃなく、思わず眠りそうになったりお尻がいたくなったりで、ちょっと退屈でした。
20分の休憩を挟んで第2部。ここからがお待ちかね。ストラヴィンスキーの『兵士の物語』。CDも3枚持ってる----定番ジャン・コクトー語りのマルケヴィッチ指揮盤と、スティングが語りのケント・ナガノ指揮盤と、日本語の斉藤ネコ指揮の巻上公一・デーモン小暮・戸川順がキャストの盤----大好きな作品です。入場してパンフレットを見るまで、抜粋で2曲か3曲くらいやるだけだろうと思ってましたが、全曲やりそうな感じだったので期待も高まります。
だいたい『兵士の物語』は語り手と兵士と悪魔、それから王女が登場するので、4人、若しくは語りをその内の誰かが兼任して3人の語り手が居る場合が多いのですが、今回はすべてを1人の方がやり、しかも語りの部分はかなり短縮してありますので、若干ストーリーに分かりにくい部分がありました。それでもかなりの熱演もあって、なかなか楽しい『兵士の物語』でありました。『兵士の物語』なんて生で聴けるとは思ってなかったですし、特にフランク・ザッパ御大もアルバム"Make A Jazz Noise Here"(Amazon.co.jp)でカバーしてる『ロイヤル・マーチ』は中でも1番好きな曲なので、これを生で聴く感動は筆舌に尽くし難いものであります。ちょっと大袈裟ですけれど。
そしてコンサートの最後は、サンサーンスの『動物の謝肉祭』で締めくくられました。