パザ日誌


2008年1月19日 (土曜日)----すぎもとともひで

たまははき居酒屋ライヴDVD

去年の年末に伝説のテレビ番組(?)『イカ天』の特番をやっておりましたので、実は初めて見ました。

勿論、Youtubeとかで出てるものは『たま』を中心に、何度か見ておりましたが、ちゃんとテレビで見るのは初めてでした。あの当時、ボクは京都に出て来たばかりで、音楽に興味が無いという事は勿論無かったのですが、それでも今から思うとバンドもしてなかったし----いや、正確にはもうバンドなんてしないと思っていたのですが----音楽に関心が向いてなかった時期ではありました。その後、Earthshakerのライヴと、ARCDEUXで見たまるあかバンドという元気なアマチュアバンドがきっかけで、もう一度バンドがやりたくなって、現在に至ってる訳なのですが、その辺りの話はまた別の話で、今年中にはここで書く事になると思います。

『イカ天』をまったく見てなかったボクとしては、『たま』というバンドを初めて知ったのは、やっぱり『さよなら人類』という曲だった訳です。これが、ボクが『たま』がその当時好きでも、また嫌いでもなかった理由かもしれません。もしあの当時『イカ天』のファンだったなら、『たま』との出会いは『らんちう』だった訳で、その後の展開はまったく変わって来たと思うのです。

その後、インターネットが普及しだしてから、たまたま聞いた『いなくていいひと』という曲で衝撃が走り、初めて『たま』に興味が湧き、ほぼ全部のCDを聞いたり、ライヴも何度か見ましたけれど、正直な所、ボクの『たま』好きは知久寿焼さんと石川さんがヴォーカルをとる曲しか好きじゃないという、純粋な『たま』ファンから罵倒を浴びるのも必至な程度のファンであります。よって、ボクが『さよなら人類』を聞いても、何も感じなかったというのは、その辺に理由があるのだという事なのです。

勿論、『たま』というバンドについても、アレンジの秀逸さや、編成の斬新さ、そしてなにより楽曲のクオリティは素晴らしいものがあります。そういう意味での『たま』は唯一無二な存在で、とても素晴らしいのですが、問題は作曲者がヴォーカルをとるというスタイル故の好き嫌いというものが、どうしてもでてしまうという所です。そういう点で、ボクはどうしても知久さんと石川さんの楽曲・歌しか合わなかったというだけで、良いとか悪いとかいう次元の問題ではないのですけれども。

本日、ちく商店通販部門で注文した、CD-R『ひとだま音頭』と、DVD『知久寿焼 たまははき居酒屋ライヴ 最終回実況盤』が届きましたので、娘をちゃんとした小児科のある病院へ連れて行って、ちゃんと見てもらった後で、早速DVDを見ました。

『たまははき』という東京の居酒屋での、マイクなどを一切使わない完全生音ライヴ。しかも、『たまははき』が閉店するという事での、最後のライヴのほぼ全てを収めたDVDです。生音という事で、音がどういう感じに録音されてるのか興味がありましたが、MCとの音量差が気になるくらいで、まったく問題なし。これ、どこから、どういうマイクで録音してるんだろう? と、画面では確認できないマイクにも非常に興味が湧きました。

それに、曲数の多さにも大満足。27曲+1曲で28曲! しかも、ボクの大好きな、しかしCDでは聴けない『ひょうたん池』なんていうのが入っていたり、『たま』名義でのCDには入ってないけれど、知久さんファンの間では人気の曲『石の町』が入ってるのは嬉しい所であります。これで『すいか畑』が入ってたらなぁ......とかも思うのですが、それでもこの内容で、なんと2,200円とは安すぎ!

『たま』も解散し、知久さんのソロ・ライヴへは何度か行きましたが、その度に思うのは、ソロCDを出して欲しい! という事でした。それが、今回こういうDVDとして出してくれた事は、本当に感激であります。あの年末『イカ天』で初めて『たま』を見たという若い方も多いと思いますが、『らんちう』で知久わーるどに引き込まれてしまった! という方は、是非このDVDで現在の知久ワールドにどっぷりとつかって欲しい所です。

さてさて、どっぷりとつかった後、来週の最終回へ向かう『SP』でも見て、ゆっくり寝よう、明日は今年初めてのpazapの練習日だし......と思ったものの、日付が変わる頃からえらい事に......。