土曜日は11月1日にオープンしたばかりのお店、Rooterx2(ルータールーター)でのライヴでした。色々な理由から動員も多く無いだろうと思ってたのですが、それでもわざわざ来て頂いた皆様、本当に本当に感謝でございます。ありがとうございました!
今回のライヴの特徴といえば、入り時間に誰も居ない。そして誰もいないリハ。誰も居ない3階の楽屋。遮断された重いドアで閉ざされた2フロアのお店。うちを観に来てくれた方々だけの前でやるライヴ本番という、まさしく『分断されたライヴ』という文字を清水寺で毛筆で書きたいくらい。これは全て初めての経験でした。正確に言えば決してそんな事はないのですが、極めてそういう状況に近いという事です。それが良かったのか悪かったのかといえば、なかなか難しいですが、こんなに胃の痛くなるライヴは初めてで、しかもライヴが終わって帰る道中にその胃痛は嘘の様に解消して行くという、そしてそれはまったくギターのikubon氏も同じ症状だったという、なんとも珍しいライヴでありました。
こじんまりしたライヴ(イヴェント?)スペースは、何度も照明に頭をぶつける----合計10回くらい打った(笑)----という事はありましたが、さすがに新しいお店だけあって機材はまっさら! 勿論ドラムセットもまっさらで、Yamahaのオークカスタム。タムはY.E.S.Sなので、サスティンと倍音をコントロールするのをどうしよう......とちょっと悩みましたが、チューニングも含めてそのままで行く事に(以前に同系列店のMojoさんでライヴをやった時に、タムのチューニングを変えようとして怒られた記憶があるので、その時のトラウマかも)。シンバルも全て持ち込んでたのですが、変える必要もなさそうなので、ライドだけを自分のに変えただけです。勿論、ロータムも外して3点セットに。
ドラムのマイキングは、キックとハットとスネアの3点以外は、(タム毎にマイクを付けるんじゃなくて)オーバーヘッドで2本。ただライヴでスネアを上下2本でマイキングされたのは初めてで、P.Aさんの音へのこだわりを感じました。これで録音した音を聴いてみたかった!
今回は持ち時間が45分という事だったので、10分くらいある『魔女』を入れたセットリストで。今回もそうですが、最近この『魔女』が良かったと行って頂く機会が増えて来て不思議な気分です。最初の頃は毎回やってた『魔女』ですが、一時期封印したような時期もあったりしたので。
今回、新曲の『コスモス』は披露できませんでしたが----実はまだ完成してない(苦笑)----、1曲目の『Hell Ditty』はRooterx2仕様のオープニングを付けたヴァージョンでした。すっかり最後の定番となった『ミクロ』は、前回の9月のライヴのヴァージョンと基本は同じで、ちょっとだけ音を足してみたりしたヴァージョン。『魔女』はこれまた最近やる時に定番の『月のライオン』という歌の語りが入ったヴァージョンでした。
ライヴ開始前のS.Eで流したのは
『Chelsea Bridge』は菊地成孔とペペトルメント・アスカラールのアルバム『野生の思考』より。曲はビリー・ストレイホーン。デューク・エリントンの......と行った方が分かり易いかもしれませんね。この日はずっとジャズが流れていたので、今回のオール・ジャズ選曲は良かったかも。