雪はすっかり姿を消し天気も回復したが、風が強くやはり寒い一日。
そんな中を長女とともに図書館へ行ったり、買い物に行ったりしたが、写真を撮れないのもストレスが溜まるので、カメラを持っては出かけた。
『サザエさん』の波平の声をやってた永井一郎さんが先月末にお亡くなりになったが、今日が永井さんの声の最後の放送だというので、『サザエさん』までには帰らないといけないと思って、出来るだけ手短に用事を済ませた。
今日の『サザエさん』でも波平節は健在で、見ていてなんか波平が亡くなった様な錯覚に陥り寂しくなった。
伊丹の展望デッキに行く事はそんなに無いので、たまに行くと新鮮でいい。光線状態は難しいけれども。
空港ターミナルの展望デッキから撮ると、後ろにイオンモール伊丹が入る事が多い。イオンとコラボした飛行機が出れば、ここから撮るとバッチリなんだけどな。
たまには派手にいじって黒くしてみるのもいいかな?
冬の朝の飛行機は、上部が霜が降りた様になっている。
この写真は伊丹のターミナルで撮ったが、ランウェイ32Lへタキシングする777(トリプルセブン)の後ろ、伊丹スカイパークの人の数が凄いのは、この写真を撮ったのがジャンボが里帰りしてた日だからである。
飛行機のメインギアが接地する瞬間っていうのは、見ていて緊張するというか、ハラハラするというか、上手く言えないが息を止めて見てしまう感じがある。凄いスピードで大空高くを飛んで来た飛行機が、地面に着地する。そう思うと宇宙へ行って来たスペースシャトルが帰ってくる事に近い感動を感じるのかもしれない。
嵐電沿いの道を歩いていると、踏切の警告音が響いた。
慌ててカメラの設定を確認する。露出はマニュアル。ISO感度とシャッタースピードを変更した所で、目の前に嵐電がやってきた。
よかった、ギリギリ間に合った……。電車が通り過ぎてふと不安がよぎった。絞りっていくつになっていたっけ?
カメラ右肩のモノクロ液晶画面を見てみると、f5.6だった。ちょっとホッとした……。
こんなお気軽に電車を撮れるのだから、鉄道ファンは羨ましい。でも電車を撮っていると、誰も他にカメラを向けてい居る人が居なくても、何故かアウェイ感を感じるのだ。
やはり、空港へ行って飛行機が撮りたい。
カメラに50mmのレンズを付けて出かけた。
読みたい本——『買いたい本』じゃない所がポイント——があったので、最寄りの本屋さんまでだ。
目的の本があってひととおり読んだが、風邪か花粉でも飛び始めたか、とにかく鼻水が酷くて集中して文字を追えない。
しょうがなく店を後にすると、外は夕暮れ時。
暗くなってから飛行機を撮るには、ISO感度をググッと上げてシャッタースピードを上げて止めて撮るか、スローシャッターで流し撮り。共に綺麗に撮るには高感度に耐えられる高価なカメラじゃないと、ノイズが酷くて絵にならないし、流し撮りはかなり難しい。
比較的簡単にキレイな写真を撮るには、三脚を立てて、ISOを低くして長秒露光する事だ。ただし、シャッターを暫く開けておくので動いているものは流れてしまう。飛行機が止まっている所を狙って撮るしかない(飛行機の軌跡を撮りたいときはこの限りではないが)。
ターミナルの展望デッキなどから駐機中の機体を狙うか、プッシュバックして動き出すまで、後は滑走路にラインナップしてウェイトしてる所などが狙い目。
スローシャッターで撮ると、早いシャッタースピードで撮る時よりも、アンチコリジョンライトが赤く光る写真が撮りやすい。シャッタースピードを早くすると、これはなかなか狙って撮っても思う様にヒットしないので、スローシャッターの恩恵なのかもしれない。
ボーイング787のアンコリなんかは、発光時間が長いので、そこそこ狙って撮れるんだけど、それはLEDの恩恵なのだろう。