パザ日誌

2002年01月28日(月)

ブレーキのはなし

雪印の事件で色々と話題になっていますが、
雪印食品がやったことがどうとかいうのは、今さらワタシが言うまでもない事です。

でもニュースを見ていて思ったのは、政治家が雪印にたいして、「責任」がどうとか「刑事告発」がどうとか、そうとう怒ってるようで笑えます。雪印は間違いなく「世間」から制裁を受けるでしょう。でも、政治家のセンセ方の不祥事は未だに「秘書が」ですね。国民はちゃんと見て「選挙」で制裁を加えないといけませんね。「地元の利益」だけでなく、「未来の日本」の問題ですから。

そうそう、この問題で「企業のモラル」とか言われていますが、ワタシも前から府に落ちない事があるのを思い出しました。ガソリンスタンドなどで、よく「ブレーキオイルが減ってますので、補充しときましょうか?」とか言うでしょう。あれ良く考えてみるとおかしな話です(正確には「ブレーキオイル」じゃなくて「ブレーキフルード(ブレーキ液)」です。潤滑目的じゃなく動力伝達目的ですから。だから「オートマオイル(ATO)」じゃなく「ATF(オートマティック・トランスミッション・フルード)」なのです)。

ブレーキ

上の図(ヘタですいません)の左がブレーキパッドが新品の状態でリザーバタンクにブレーキ液がほぼ満タンだとします。そのうちブレーキパッドが減って来ると(図右)、ブレーキパッドを押しているピストンがディスク側に出て来ます。そして、その分だけリザーバタンクの液面が下がる訳です。

つまり、ブレーキ液が減ってるのではなくて、ブレーキパッドが減っているのです。基本的にブレーキ液は減るものでは有りませんし、もし減っているのだったらどこかで漏れていて危険です。それを「ブレーキ液が減っているので補充しますか?」というのはある意味「ダマシ」か「知識不足(職務怠慢)」です。それか、利益が薄いガソリンの分を補うための確信犯的な感じはしますね(個人的意見)。実際インセンティブ出して社内で競争させたりしてますし(経験談)。

例えば補充だけをした場合どうなるかと言えば、ブレーキパッドの交換をした時にブレーキパッドを押してるシリンダーを戻します。そうすると分かりますよね。ブレーキ液がレザーバタンクから溢れるのです。結局補充した分はそのまま捨てられているのですよ。もったいない。ブレーキ液が減ってる場合は、安易に補充するのではなく、まづブレーキの点検を専門家にしてもらいましょう。ブレーキパッドが減っているか、液漏れの可能性があります。勿論、応急処置的な場合は補充もありですけど。

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