パザ日誌

2002年10月10日(木)

サクレッド・リズム ファイナル

なんとか、腹も壊さずに昨日に引き続き「サクレッド.リズム 京都二条城」のお手伝い2日目に出発。昨日は夕方から、主にはドラムセットの搬入の手伝いと言う事で、参加させていただきました。勿論これだけのイヴェントなので、スタッフの方々も沢山居て、ボーっとしてるのも気を使うし、かと言って素人が勝手なコトも出来ないという葛藤の中、失敗も色々とありましたが、それも含めてなかなか良い勉強をさせてもらいました。

特にツトム・ヤマシタさんの楽器は、物凄い楽器ばかりで「壊した」なんてコトはシャレにならない。それに、会場が世界遺産の二条城の中の重要文化財ですから、お客さんが帰ったとたん、柱には畳のようなものが巻かれ、床や階段にはシートが敷かれ、搬入搬出や楽器の移動も、楽器・建物共に傷を付ける事は絶対に出来ないという、素人にはホントプレッシャーの多い場所でした。

今日は最終日で、昼の部と夜の部に分かれていて(入れ替え制)、夜の部はファイナルコンサートという事で最大のクライマックスを迎えます。朝のリハを見ていると、多分今回のイヴェントで一番の音量、音圧で、美しく静かなメロディーとハーモニーで感じる感動とはまた違った、力強く凄まじい程の感動が、まさに腹の底まで押し寄せてくる感じです。人間が言葉を持つ前から、恐らく音楽はリズムから始まったのではないか? と言われるように、もっとも原始的でもっとも根源的な音楽の要素「リズム」の凄まじさを実感出来た事は、本当に貴重な体験をさせて貰ったなぁという感じです。

巷の音楽の大半は「メロディー」の素晴らしさを、ことさら強調する感じを受けますが、「メロディーだけで感動する」音楽があれば、「リズムだけで」心を打つこともできるのです。もちろん、その両方の素晴らしい部分が共鳴して、さらに素晴らしい音楽になるのですが、もっと「リズム」というものの素晴らしさを再認識して欲しいなぁと、今日改めて思い直しました。

ステージが終わった後、楽器類、P.A、照明のバラシが始まったのですが、大きいスピーカーとかでっかいミキサーとか、汗だくで皆で運び出したりしながら、大変でしたけど楽しかった。そういえば、ボクは昔P.A屋さんになりたかったんだ! なんて思い出してしまいました。あのステージ上に並んだ楽器と沢山の機材を見ると、ワクワクドキドキする感覚は、昔も今も一緒です。虫がうずくという感じかなぁ、多分こういう場所が好きなのでしょう。そこで最高の音楽が繰り広げられるということなし!

来年は二条城築城400年の年で、この「サクレッド・リズム」も会場も何ヶ所かに分けて開催するとか。限られた人達だけではなくて、もっと無償で無条件に多くの人に聴いてもらえる機会があれば、もっといいのになぁ、と思いました。

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