パザ日誌

2002年10月17日(木)

コンセントピックス

高校の時にポプコンが好きで、毎年テレビで関西予選とか「つま恋本選会」の様子とかを、ワクワクしながら見ていた音楽ファンでした。チェゲアスとか円広志さんとか、他にも「振られ気分でロケンロー」なトムキャットさんとか、「つっぱって」のアラジンとか、色々グランプリからデビューした人、バンドはあります。もちろんグランプリは取ってないけど、デビューした人達も居て、「レプリカ」とか陣内大蔵さんとかもそうじゃないでしょうか? 
そのなかでもグランプリを獲得した異色のバンド「コンセントピックス」というバンドを御存知の方はどれぐらいいるのでしょうか?

グランプリをとったというのと、その「顔」という曲があまりにも強烈だったので、結構知ってる人も居るんじゃないかとは思うのですが。知らない人のために、このバンドは「よしだみつぐ」さんをヴォーカルとした女性3人組でして、「顔」という曲は「あなたはとてもいい人ね」って言う感じで、サビまではほめ言葉ばかりを並べて、サビは「だけど、顔がキライなの」っていう物凄いオチがある歌で、そのギャップが受けた曲でした。「あなたはとてもいい人だけど、顔が嫌いなの」っていうのは、多少救われる感じもするのですが、(まぁ、最終的にフラれるのだから同じか……)どうもその救われる感じも「顔が嫌い」と連発されるフレーズでどん底へ突き落とされる感じで良いです。なんちゅう残酷な歌や、と思う人も多いとは思うのですが、「嫌い」というのは「醜い」というのとは別で、「自分の好みではない」という事なので、「藤原紀香の顔が嫌い」っていう人もいるでしょう。そういう意味では、日常的な対人関係では常に生じる感情で、それを伝えるか伝えないかは別にして、誰もが無意識に(または意識的に)考えている事だとおもいます。

この「顔」でデビューしたコンセントピックスですが、ボクがファンになったのはこの曲じゃなくて、多分2枚目のシングルかなぁ、「やめましょうよ」っていう曲があったんです。これを深夜放送のラジオで初めて聴いたとき、モノ凄く気に入ってシングル盤のレコードを買って何回も聴いたものです。その当時友達に「この曲は絶対に売れるぞ!!」なんて吹聴してたのですが、みごとにボクの読みは外れたようです。「やめましょうよ」は今でも好きな曲です。「なんでもかんでも、おそろいにするのやめましょう」とかいう曲なんですが、なんかメロディーとか歌詞とかすごい独特でとってもいいです。

その後アルバムを2枚ぐらい出してる筈ですが、一枚目の「傑作」というのを買って、2枚目は買うことができませんでした。この「傑作」っていうのも傑作で、まずジャケットがスゴイ。一面に毛筆で「傑作」って書いてあるだけ(笑)(多分メンバーのお父さんか誰かが書いたように記憶してるのですが)。そして中身も凄くて、ただ2人で中よくうどんを食べるだけの事を歌った「恋のうどん」や「駅前三分ボーリング」ってなんのこっちゃー!! っていう曲があったり個性的なバンドでした。このアルバムももちろん廃盤なんでしょうし、CD化なんかしてないでしょうから、ひょっとしたらマニアには貴重なアルバムなのかも知れません。

こういうアルバムがネット上からのオンデマンドの受注生産でCD-Rでもいいから、買えたらいいのになぁ。そういう事を始めた所があるって聞いた事があるんですが、もっと広がって欲しいです。

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